金属スクラップ判別ガイド本、三洋貿易が改訂版発刊

 輸入販売商社・三洋貿易はこのほど「金属スクラップ判別ガイドブックVol・2」を発刊した。昨年5月に発行した第一版の増補改訂版。ステンレス鋼や合金鋼、アルミ、銅合金など約150種類のスクラップをピックアップし、その金属成分を掲載している。同社の金属分析器ユーザーや、5月に東京ビッグサイトで開かれた展示会「NEW環境展」の来場客に配布し、好評を得ているという。

 今回の第二版は、ユーザーのリクエストが多かった合金鋼を中心に、流通しているメーカー製合金を50種類追加。また、鋼種データベースも鋼材の代表となる呼称を使用し、判別精度を向上させた。各品目の紹介欄はカラー刷りで、分析データのキャプチャー画像や成分判別時の注意点をわかりやすく記載。実際に市中に出回っているスクラップをサンプルとしてユーザーから提供を受け、写真も多数掲載している。

 同社科学機器事業部の浦野圭太氏は「第一版では想像以上の反響を頂き、より現場の声を取り入れた形にバージョンアップした。近年、スクラップも多様化し、一目見ただけでは判別が難しい。メーカーへ納入する際、クオリティー担保の重要性は一段と高まっており、少しでもお役に立てればうれしい」と話している。

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