「ノーベル賞候補に」平和大使らが報告 長崎市役所を訪問

 第21代高校生平和大使に選出された高校生ら6人が20日、長崎市役所に田上富久市長を訪ね、就任や、核廃絶を国内外で訴えてきた高校生平和大使が今年のノーベル平和賞候補になったことを報告した。
 今年3月にノルウェーのノーベル委員会を訪ねた活水高3年の中村涼香(すずか)さん(18)は「世界的な賞。私たちがもらうのは厳しいかなとも感じた」としつつ、「もし受賞したら、核兵器廃絶の訴えをさらに広げていけると感じている」と期待を込めた。
 第21代として活動を始めた県立諫早高2年の山西咲和(さわ)さん(17)は、祖母が原爆で学年の友人を半分亡くしたことに触れ、「祖母のような思いをする人を二度と出してはならない。被爆者の声をたくさん伝えたい」。県立長崎西高2年の徳永雛子(ひなこ)さん(16)も「少しでも、人に関心を持ってもらえるよう活動したい」と意気込みを語った。
 田上市長はノミネートを祝福し、「ものすごく大きな成長の機会を持っている。仲間とともに頑張って」と激励した。

今後の活動への意気込みを語る山西さん(右から2人目)ら=長崎市役所

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