「かながわ屋」そごう横浜に出店 既存店舗は6月末閉鎖 

 県は21日、県内産品を扱うアンテナショップ「物産・観光プラザかながわ屋」を横浜駅東口のそごう横浜店(横浜市西区)に出店すると発表した。これに伴い、横浜市中区のシルクセンター1階で営業中の店舗は、今月末に閉鎖する。

 「かながわ屋」は、県の情報発信や名産品をPRする場として2004年にオープン。15年度には国の交付金を活用して3割引きの販売を実施したところ、売り上げは1億8千万円、来店客数も12万3千人といずれも過去最高となった。

 だが、交付金がなくなった16年度以降は急激に下落。17年度は売り上げが6千万円、来店客数も6万4千人に落ち込んだ。こうした状況から、県は収益の改善策として集客力のあるそごう横浜店地下2階の食品売り場への移転を決断。新店舗が開店する7月10日にはオープニングイベントを行う。

 黒岩祐治知事は21日の県議会本会議で、「地下2階だけで1日4万人の集客を誇るそごうへの出店で、より強力に県産品の魅力を発信することができる」と説明。「そごう自ら積極的にアピールしてくれている。官民が連携し、神奈川らしい魅力的なアンテナショップを目指す。私自身、体を張って努力する」と述べた。柳下剛氏(自民党)の代表質問に答えた。

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