2018全日本選手権 女子エリートは與那嶺恵理が4度目の日本チャンピオンに輝く

photo:Hitoshi OMAE
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エリート女子は33人が出走。ペースの上がらない序盤から脱落する選手もいたが、萩原麻由子(アレ・チポッリーニ)らが先頭を固めて周回を重ねた。9周回のレースのちょうど真ん中、5周目に入ったところで與那嶺恵理(ウイグル・ハイファイブ)がレースを動かした。

「作戦通り、5周目の補給地点の手前からアタックしました。あそこがこのコースで一番長い坂なので、フルガスで行ってふるいにかけるつもりでした」と與那嶺。アタックに反応した選手たちは補給をとらずにこれを追走。2位に入った金子広美(イナーメ信濃山形)は「あそこで離れるわけにはいかなかった」と食らいつき、3位となった牧瀬翼(マースランドスター・インターナショナル)も後追いで合流して3人の逃げとなった。

唐見実世子、萩原麻由子らが単騎で追いすがるが、みるみるうちに2分の差が開き、やがて後続の集団に飲み込まれてプロトンを形成。しかしこのプロトンさえも1周ごとに2分離される展開となり、勝負は前の3人に絞られた。

終盤、独走となった與那嶺が余裕の笑顔でフィニッシュラインを通過し、自身4度目の日本チャンピオンジャージに袖を通した。このあとジロ・ローザを走るという與那嶺は「ナショナルチャンピオンシップですから、やっぱり勝ってうれしいです」と話し、急ぎ足で空港に向かった。

【text&photo:Hitoshi OMAE】

photo:Hitoshi OMAE

第87回全日本自転車競技選手権大会 ロード・レース
開催地:島根県益田市
開催日:2018年6月22日(金)

女子エリート
第1位 與那嶺恵理(Wiggle High5) 3時間57分15秒
第2位 金子広美(イナーメ信濃山形) +3分
第3位 牧瀬翼(Maaslandster international) +6分45秒
第4位 唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム) +10分18秒
第5位 萩原麻由子(Ale Cipollini) +10分18秒
(33人出走中、10人完走)

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