「アイスランド代表とerreaのW杯」16年間の軌跡をユニ画像で振り返る

ついにワールドカップ初出場を果たしたアイスランド代表。初戦のアルゼンチン代表戦は渾身のプレーで勝点1をもぎ取り、堂々のW杯デビューを果たした。

そして、2002年から16年間に渡ってアイスランド代表をサポートしているキットサプライヤーのerrea(エレア)も、チームとともに「初のワールドカップ」に臨んでいる。errea製のユニフォームがW杯のピッチに立つのは、ロシア大会が初めてだ。

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ここでは、代表チームとerreaのロシアW杯までの軌跡を振り返ってみよう。

アイスランド代表 2002-04 ユニフォーム

主にユーロ2004の予選で着用したerrea製ユニフォームの第一弾。9番は当時のアイスランド代表で唯一のワールドクラスだったエイドゥル・グジョンセンだ。

erreaはイタリアのスポーツブランド。会社の規模はadidasやNike、Pumaといったメガ企業とは比べるべくもないが、ユニフォームファンからは熱い支持を受けるメーカーだ。

アイスランドの風土の特徴である氷河をイメージしたグラフィックは見るからに涼し気で、そしてインパクトがある。

2003年3月に行われたEURO 2004予選のスコットランド代表戦での一場面。アウェイキットは白を基調とし、肩の氷河部分は青をメインカラーとしていた。

アイスランド代表 2004-05 ユニフォーム

2006W杯欧州予選で使ったユニフォームは、2002-04モデルから一転してシンプルなデザインに。

2004年5月30日にマンチェスターで日本代表と対戦し、宮本恒靖がキャプテンを務めたチームに2-3で敗れている。

6月5日には同じくマンチェスターでイングランド代表とも対戦し、6-1で大敗を喫した。この2試合では胸番号を付けていなかった。

アイスランド代表 2006-08 ユニフォーム

主にユーロ2008予選で使ったユニフォームで、ホームのカラーは2004-05モデルに近い。画像は2006年9月に行われたユーロ2008予選の北アイルランド代表戦。アウェイゲームだったが3-0で勝利した。

アウェイキットはホームと色違いで、基本的に白と青で構成している。画像は2007年3月に行われたユーロ2008予選のスペイン代表戦での一場面。スペインの21番はダビド・シルバだ。

アイスランド代表 2008-10 ユニフォーム

主に2010W杯欧州予選で使われたユニフォーム。これまでになくシンプルで、ほぼ青一色に近いカラーリングに変わった。画像は2008年10月に行われたW杯欧州予選(対オランダ代表戦)での集合写真。

上から全て青のキット。首周りの国旗カラーと、首元から伸びる白のパイピングが印象的なデザインだ。ソックスには赤いストライプが入る。7番はヘルマン・フレイザルソン。

アウェイキットは白を基調に青の差し色。画像は2010年3月に行われたメキシコ代表とのフレンドリーマッチで、7番はロシアW杯メンバーでもあるヨウハン・グズムンドソン。

アイスランド代表 2010-12 ユニフォーム

主にユーロ2012予選で使ったユニフォーム。脇部分のブーメラン状のデザインが特徴的だった。

画像は2011年に行われたU-21欧州選手権でのギルフィ・シグルズソン。当時のU-21代表にはシグルズソンをはじめ、アロン・グンナルソンやヨウハン・グズムンドソンなど7人のロシアW杯メンバー選手が名を連ねてた。

ホームキットは上から全て青が基本。U-21アイスランド代表の21番は、ロシアW杯メンバーのアルフレズ・フィンボガソン。

2012年2月に大阪で行われたフレンドリーマッチで再び日本代表と対戦し、1-3で敗れている。アウェイキットは白を基調に青と赤の差し色で、ホームキットの色違い。

アイスランド代表 2013-14 ユニフォーム

代表チームが急速に力を伸ばし始めた時期のユニフォーム。アシンメトリーデザインが特徴的で、主に2014W杯欧州予選で使われた。

W杯欧州予選はグループEを2位でフィニッシュ。プレーオフに進出しクロアチア代表と対戦したが、2試合合計0-2で敗れて涙をのんだ。

ホームキットはすべて青。ソックスには縦方向にストライプをあしらっている。画像はアルフレズ・フィンボガソン。

アイスランド代表 2015-16 ユニフォーム

主にユーロ2016予選で使われたユニフォームは、立ち襟を採用している。胸の国旗カラーの水平ストライプが代表チームのキットに相応しいデザインだ。

ユーロ2016予選ではオランダ、チェコ、トルコら強豪がひしめくグループAに所属したが、ここを2位でフィニッシュし、初の本大会出場権を獲得した。画像はロシアW杯メンバーのビルキル・ビャルナソン。

アイスランド代表 2016-17 ユニフォーム

悲願の欧州選手権に初出場し、ベスト8入りを果たしたユニフォーム。その後の2018W杯欧州予選でも使われた。エンブレムに重なるように国旗カラーの垂直ストライプが格好良いデザインだ。

躍進の象徴となったこのユニフォームには世界中から注文が殺到し、メーカーの工場がフル稼働しても生産が追い付かないほどだった。画像はユーロ2016でオーストリア代表に勝利し、喜びを露わにするアロン・グンナルソン。

アウェイキットは白を基調とし、ホームと同じように国旗カラーの縦ラインが入る。

アウェイキットはグループステージのポルトガル代表戦と、準々決勝のフランス代表戦で着用している。画像はロシアW杯メンバーのアリ・スクーラソン。

2016年9月から始まった2018W杯欧州予選はグループIを首位で通過し、本大会にストレートイン。ついにワールドカップ初出場を決めた。

アイスランド代表 2018 ユニフォーム

アイスランド代表初のワールドカップユニフォーム。肩には16年前の最初のユニフォームと同じように、国の風土の特徴のグラフィックが入る。erreaは晴れの舞台に向けて、原点回帰ともいえるデザインを用意していた。

W杯デビューとなるアルゼンチン戦は、白のアウェイキットを着用。

ゲームはセルヒオ・アグエロに先制ゴールを許すも、アルフレズ・フィンボガソンの同点弾で追いつき、1-1のドローに終わった。

一足早く21日に行われたGS第2節のアルゼンチン対クロアチアの一戦は、3-0でクロアチアが勝利。これによりアイスランド代表は22日のナイジェリア戦に勝利すれば、決勝トーナメントが大きく近づく。

戦いはグループステージの3試合で終わるのか、それともその先への挑戦権を掴み取るのか。アイスランド代表とerreaのW杯挑戦を見届けたい。

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