サッカーW杯「西野J次も勝って」 県内でも商戦に活気

 サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会での日本代表の白星発進を受けて、県内の商戦が活気づいてきた。開幕前の代表チームへの期待感は決して高くなく、グッズなどの売れ行きを心配する声もあった今大会。関係者は「次も勝ってくれれば、ますます盛り上がる」と期待を寄せる。

 そごう横浜店(横浜市西区)は19~28日の期間限定で、サムライブルーのユニホームなどを扱う特設会場をオープンした。下馬評を覆して勝利した強豪コロンビア戦翌日の20日は、前日と比べ2~3倍の売り上げを記録したという。その試合で決勝ゴールを決めた大迫勇也選手のタオルが1番人気といい、ユニホームでは背番号10を担う香川真司選手が最も売れる。完売寸前の選手もいる。

 スーパーでは次戦の自宅観戦用のビールなどを強化した売り場づくりを急ぐ。相鉄線沿線を中心に展開するスーパー「相鉄ローゼン」(同)では、初戦があった19日午後5~9時の売り上げが前週の同曜日と比べて、酒が2割増、珍味が5割増。第2戦のセネガル戦は日本時間25日午前0時キックオフだ。「夜遅いので前回ほどの効果は見込まれないかもしれないが、引き続き酒は訴求を強化していく」

 イオンスタイル東戸塚(同市戸塚区)では、「スポーツ観戦」のポップを付け、リニューアル発売したばかりのイオンのプライベートブランドの第三のビール「バーリアル」の販売増を狙う。

 家電量販店のノジマ(同市西区)では、20、21日の2日間の大型の4Kテレビの売り上げが前年同期比2倍以上を記録した。担当者は「地デジ切り替え時に購入された方たちが、W杯での活躍を見て、買い替えるきっかけになっているのでは」と話している。

日本代表グッズを買い求める客ら =そごう横浜店

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