【杉並区長選】あす投票。現職と新人3名が争う。新人 南俊輔氏VS 現職 田中良氏 VS 新人 三浦佑哉氏VS 新人 木梨盛祥氏

6月17日に告示された杉並区長選には、いずれも無所属で新人の南俊輔氏(33)、現職の田中良氏(57)、新人の三浦佑哉氏(34)、新人の木梨盛祥氏(68)の4名が立候補しました。6月24日に投票が、翌25日に開票が行われます。

今回は田中区政の是非、教育環境の整備などが争点と考えられています。

子育て支援に力を入れたい。新人 南俊輔氏

南氏は成蹊大学卒業。現在は営業コンサルタントや健康器具のチタン販売などを行っています。2011年の中野区議選に立候補するも落選しました。

南氏は「日本の宝である子どもがいなければ、少子高齢化社会を支えられない」とし、子育て支援を最優先で取り組みたい意欲を見せています。2020年までに出生率を2.00に引き上げることを目標とし、具体的には1人目の子どもは30万円、2人目70万円、3人目150万円を支給する政策を打ち出しました。

杉並区長選 選挙公報

子育てや福祉が中心の区政を実現したい。現職 田中良氏

田中氏は杉並区出身、明治大学政治経済学部卒業。株式会社テレビ東京を経て、1990年の衆院選に立候補するも落選。1991年の杉並区議選で初当選、1993年からは東京都議選に5期連続当選を果たしました。2009年には都議会議長を務めています。その後、2010年から2期連続で杉並区長選に当選し、今回は3期目への挑戦となりました。

田中氏は自身のホームページにて「区民福祉の向上こそ使命 -次世代に責任ある区政を-」をスローガンに、以下の政策を掲載しています。

1.希望者みんなが認可保育園に入れる環境を
2.高齢になっても安心して暮らせるまちへ

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区民の声を反映させた区政を目指したい。新人 三浦佑哉氏

三浦氏は京都府出身、中央大学法学部卒業、明治大学法科大学院卒業。2011年に弁護士登録、代々木総合法律事務所を経て現在は弁護士として杉並総合法律事務所に勤め、また自由法曹団・日本労働弁護団・ブラック企業被害対策弁護団、「生業を返せ、地域を返せ!」福島原発事故被害弁護団などにも所属しています。

三浦氏はホームページにて以下のメッセージを掲載しています。

私たちのまちは、私たちがつくる
政治が変われば、くらしはもっとよくなる。
「生活」をまもる立場を貫いてきた弁護士だから、「政治」を変えなければと強く思います。

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区長報酬カットや公用車廃止を実現したい。新人 木梨盛祥氏

木梨氏は静岡県伊東市出身、専修大学卒業。1年間の会社員生活を経験後、秘書を経て25歳から杉並区議に10回当選を果たしました。2005年および2009年の都議選にも立候補しましたが、いずれも落選しています。

木梨氏は、「田中区長は区の補助金や委託費を受ける団体から政治資金パーティーで資金を集めている。さらに公用車を使って都議選候補予定者の選挙応援をした」と批判。公約として区長報酬の30%削減、区長専用公用車廃止による年間約700万円の経費削減などを掲げました。さらに事業総点検による行政改革、高齢者社会に対応する区政を目指す考えです。

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