メルセデスF1、アップグレード版パワーユニット“フェーズ2.1”を導入

 メルセデスは、F1フランスGPの金曜、全メルセデス・パワーユニット搭載車6台にアップグレードしたPUエレメントを搭載したことを明らかにした。

 当初アップグレードはカナダGPで行われる見込みだったが、信頼性の面で懸念が生じたため、メルセデスはこれを延期、フランスでもアップグレードを行わない可能性があるとみられていた。

 フランスGP午前、メルセデスはワークスチーム、フォース・インディア、ウイリアムズの6台に新品のICE(エンジン)、ターボチャージャー、MGU-Hを搭載したことを発表したが、その時点では、それが新スペックなのか従来型の新品なのかについてはFP2の後、明らかにすると述べていた。

 金曜の2回のプラクティスが終了した後、メルセデスはこれらのコンポーネントは信頼性とパフォーマンスを改善したアップグレード版であることを発表した。
 さらに、カナダに導入する予定だったのは“フェーズ2”だったが、これにさらなる改善を加えた“フェーズ2.1”を今回投入したと明かした。

 フランスGPのFP1ではルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスが1-2を獲得。FP2ではボッタスは水漏れのトラブルでほとんど走れず7番手にとどまったものの、ハミルトンは2番手ダニエル・リカルドを0.704秒引き離し、再びトップに立った。

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