早いものでワールドカップはグループリーグの第2戦へ。「突破組」と「敗退組」も徐々に生まれつつある。
これまであまりサッカーを見る機会が少なかった者でも、この時期ばかりはワールドカップに関心を抱いているはずだ。
しかし、その一方で耳にするのが「どの選手に注目したらいいかわからない…」、「有名選手はさすがに知っているけどそれ以外は…」という声だ。
そこで、ここでは各試合ごとに焦点を当て、「名前を知っておいて損はない」注目のワールドカップ選士たちを紹介する。
ここまで「記事で紹介されていた選手が実際に活躍していた!」との好評も頂いているが、引き続き皆さんの期待に応えられれば幸いだ。
筆者が今回取り上げるのはグループGの第2戦、ベルギー対チュニジアのカードからこの4人。
これさえ読めば、今日からあなたは周囲から一目置かれる“サッカー通”になれるかもしれない。
アクセル・ヴィツェル
ベルギー代表
天津権健所属
MF
No. 6
1989年1月12日(28歳)
今大会のベルギー代表は、個々のタレント力に依存したチーム作りが特徴的で、タレントたちのその日のコンディションでプレー内容も大きく変わる。
パナマとの一戦では「力技」で3-0の大勝を飾ったが、以降の試合についてはどうなるか誰も読めない、という危うさを持っているチームだ。
そこで重要になるのが、チームのバランスを取る役になるわけだが、その仕事を託されているのがアクセル・ヴィツェルである。
元々は攻撃色の強い選手で、ベルギー時代にはサイドでも起用されたほどであるが、徐々にプレースタイルを変化。今や高い戦術眼で「試合のリズムを感じられる選手」へと成長した。
チームの攻撃の核であるケヴィン・デ・ブライネが自分のプレーに集中できているのも、彼のサポートがあってこそだろう。
デドリック・ボヤタ
ベルギー代表
セルティック所属
DF
No. 22
1990年11月28日(27歳)
ヴァンサン・コンパニ、トーマス・ヴェルマーレンの故障により、急遽3バックの中央で起用されたが、予想以上の働きでパナマを完封。特に空中戦では無敵の存在感を見せた。
このままベルギー守備陣の救世主となるか、はたまた一つの穴に成り下がるのか…。
チュニジア戦は、彼にとっての一つの「試験」になるかもしれない。
ファハルディヌ・ベン・ユセフ
チュニジア代表
アル・イティファク所属
FW
No. 8
1991年6月21日(27歳)
イングランド戦で期待以上の働きを見せたファハルディヌ・ベン・ユセフは、ベルギー戦においてもチュニジアの重要な武器となるだろう。
190cm近い高身長が一際目を引くが、絶対的なスピードとアップダウンを繰り返せる走力を持っており、パワフルなドリブル突破やキープ力はベルギー守備陣も手を焼くはずだ。
シャム・ベン・ユセフ
チュニジア代表
カズムパシャ所属
DF
No.2
1989年3月31日(28歳)
「攻撃は魅力的だが守備が不安」というのがチュニジア代表の前評判であった。
しかし、彼らは自らの力でそのレッテルを払拭した。初戦のイングランド戦をハリー・ケインにしてやれられた2失点以外の場面を除き、大きな綻びを見せなかったのだ。
そして、その原動力となったのがフランス生まれのシャム・ベン・ユセフ。
柔と剛を兼ね備え、破壊力のあるイングランド攻撃陣にも、試合を通じて冷静に対応し続けたセンターバックである。
ベルギーとの一戦においても彼の存在は極めて重要なものになるだろう。
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この度、Qolyでも連載経験のあるフリースタイルフットボーラーパフォーマーのtatsuya氏と共にYouTubeチャンネルを開設しました。
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