熱戦が続くロシア・ワールドカップ。
ここでは、グループリーグF第2節の韓国対メキシコ戦の注目選手を紹介しておきたい!なお、韓国は第1節でスウェーデンに0-1で敗戦、メキシコは王者ドイツに1-0で勝利している。
ファン・ヒチャン
韓国代表
レッドブル・ザルツブルク所属
FW
No.11
1996年01月26日生まれ(22歳)
イ・スンウと並んで韓国の次世代を担うアタッカーとされるファン・ヒチャン。スウェーデン戦では先発出場するも、目立った活躍をすることはできなかった。
リーフェリンクで奥川雅也と、レッドブル・ザルツブルクで南野拓実とともにプレーした彼は、スピードと勢いを生かしてゴールに向かう姿勢が魅力のストライカー。
長身FWキム・シヌクの起用が失敗したこともあり、メキシコ戦ではソン・フンミンとともに彼の活躍が韓国の浮沈を握るだろう。
もっと彼らがゴールを狙えるポジションでプレーできれば…アジア屈指のFW陣であるはずだが。
キム・ミヌ
韓国代表
尚州尚武所属
DF
No.12
1990年02月25日生まれ(28歳)
スウェーデン戦では突然の途中出場からPKを与え、国民に謝罪しなければならなくなったキム・ミヌ。その悔しさたるやいかばかりか。
そのリベンジの舞台となるメキシコ戦。韓国はサイドバックが攻撃的に動くこと、時に3バックも使うことを考えれば、相手はワイドを狙ってくるはず。
右サイドのイ・ヨン、そして左サイドのキム・ミヌ。両者がどれだけサイドの支配権を奪うことができるか。それがチームの鍵を握るだろう。
情熱的なプレーと豊かな体力、そして負けん気。狭いところからでも仕掛けていく前向きさ。鳥栖イズムを体現する彼の復活を期待したい。
ギジェルモ・オチョア
メキシコ代表
スタンダール・リエージュ所属
GK
No.13
1985年7月13日生まれ(32歳)
「メモ」の愛称で親しまれるカーリーヘアの守護神。ヘアバンドがトレードマーク。
類稀な運動能力と反射神経を持つ一方で“やらかし癖”があり、代表ではコロナらに後塵を拝すことが多かったが、前回2014年大会でビッグセーブを連発して国民の心を鷲掴みにした。
今大会もドイツ戦の歴史的な勝利に大きく寄与し、国内でも英雄的に讃えられている。前回に続き、彼を使った“雑コラ”はSNSでの流行となっている。
ちなみに所属するスタンダールでは「8番」を付けているが、これは名前のオチョアと「オチョ」(スペイン語で8)をかけている。
カルロス・ベラ
メキシコ代表
ロサンゼルスFC所属
FW
No.11
1989年3月1日生まれ(29歳)
2005年のU-17世界選手権でジオバニ・ドス・サントスとの黄金コンビを形成し、メキシコを世界一に導いたストライカー。
その後アーセナルに引き抜かれ、スペインなどの各クラブで活躍、現在はMLSのロサンゼルスFCでプレーしている。
代表では紆余曲折があった。2010年9月、合宿中に規律違反を起こした彼は半年間の謹慎処分を受けたのだ。
その結果、代表との関係が悪化し、2011年2月に一度は復帰を果たすも、同年夏のゴールドカップ出場を拒絶。以降は代表への復帰要請を断り続けた。
2014年大会も大会前に辞退を表明し話題となったが、大会後に和解し復帰。今では同世代のチチャリート、ドス・サントスらとともに経験豊富なベテラン選手としてチームの屋台骨となっている。
かつてほどのスピードはなくなったが、ドイツ戦ではトップ下に入って“いい味”を出し、歴史的な勝利の陰の立役者となった。