アギラーがノーヒッター阻止&サヨナラの2ホーマー

【カージナルス1-2xブリュワーズ】@ミラー・パーク

ブリュワーズのヘスス・アギラーが「ひと振り」ならぬ「ふた振り」でチームを勝利へ導いた。カージナルス先発のジャック・フラハティは勢いのある速球を軸としたピッチングでブリュワーズ打線を支配し、6回までノーヒットピッチング。7回裏の先頭打者トラビス・ショウからこの日12個目の三振を奪い、快挙達成への期待はさらに高まったが、アギラーが低めの難しい球を上手くすくい上げ、15号同点ソロでフラハティのノーヒッターを阻止した。さらに1対1の同点で迎えた9回裏には、またしてもショウが三振に倒れた直後に打席に入り、今度はバド・ノリスの速球を捉えて逆方向への16号サヨナラ弾。15三振を喫した打線のなかでアギラーが孤軍奮闘し、ブリュワーズは接戦を制した。

「打」のヒーローがアギラーなら、「投」のヒーローは2番手としてマウンドに上がったジョシュ・ヘイダーだろう。ブリュワーズは5回まで1失点と好投していた先発のジュニア・ゲラが6回表に無死一、二塁のピンチを背負い、クレイグ・カウンセル監督はヘイダーを投入。するとヘイダーはヤイロ・ムニョス、コルテン・ウォン、フラハティを三者連続三振に抑える見事なピッチングを披露し、指揮官の期待に応えてみせた。ヘイダーのあとを継いだジェイコブ・バーンズ、ジェレミー・ジェフレス、コリー・クネーベルの3人も走者を1人も出さない好投を見せ、ブリュワーズ救援陣は計4イニングをパーフェクトに抑えて8三振を奪う見事なパフォーマンス。アギラーの活躍ばかりが目立ったが、救援陣の奮闘がサヨナラ勝利を呼び込んだと言っても過言ではないだろう。

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