悲惨な戦争 記憶若い世代に 佐世保空襲を語り継ぐ会

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 NPO法人、佐世保空襲を語り継ぐ会(早稲田矩子代表)は23日、長崎県佐世保市戸尾町の旧戸尾小体育館で、「市民の集い」を開いた。会員で元高校教師の木原秀夫さん(73)=同市権常寺町=が「日本の空襲の全容」と題して講演したほか、参加者が平和について意見を交わした。
 木原さんは、公立高で社会を教えていた。定年退職後は平和案内人として、長崎市の原爆資料館で修学旅行生らに戦争の実相を伝えた。
 飛行機が開発されて30年余りで、空襲が戦争の主流になった歴史的な背景を解説した。米軍の爆撃機B29はサイパンから続々と出撃し、佐世保を含む全国各地の200以上の都市で空襲があったことを説明。空襲に使った焼夷(しょうい)弾は、着弾し破裂するとゼリー状の成分が飛び散って高温燃焼し、木造の日本家屋では被害が拡大したことを紹介した。
 集いは毎年開き36回目。市民ら約60人が参加した。講演後の座談会では、平和のためにできることなどについて意見交換。会場からは「平和は当たり前にあるものではない」「悲惨な戦争の実相を若い世代に語り継いでいくことが大切」などの声が上がった。

空襲の歴史的な背景などを解説した木原さん=佐世保市、旧戸尾小体育館