プロ野球人気は継続 交流戦の平均観客動員3万人超、ロッテは35%近い激増

交流戦MVPを受賞したオリックス・吉田正尚【写真:編集部】

総観客動員は325万人超、全108試合制になった2015年以降では最多

 21日に終了した交流戦、観客動員は325万人を超え、全108試合制になった2015年以降では最多となった。

 交流戦が各球団3試合総当たり、総試合数108試合になって以降の観客動員の推移。()は1試合当たりの平均観客数。

2015年 300万9990人(2万7870人)
2016年 318万255人(2万9447人)
2017年 319万2203人(2万9557人)
2018年 325万9618人(3万181人)

 4年連続で増加。今年は2017年から2.1%増。平均観客ははじめて3万人を超えた。

 各球団ごとの前年からの増減を見ていこう。

○パ・リーグ
・ソフトバンク 9.1%
30万5312人(3万3924人)→33万3010人(3万7001人)

・西武 3.2%
22万7577人(2万5286人)→23万4953人(2万6106人)

・楽天 0.4%
21万7965人(2万4218人)→21万8727人(2万4303人)

・オリックス 11.2%
23万2997人(2万5889人)→25万9139人(2万8793人)

・日本ハム ▲1.8%
24万6959人(2万7440人)→24万2609人(2万6957人)

・ロッテ 34.9%
17万7537人(1万9726人)→23万9548人(2万6616人)

パ・リーグ 8.5%
140万8347人(2万6081人)→152万7986人(2万8296人)

 パ・リーグは日本ハムが微減だが、あとの5球団は総て増加。特にロッテは34.9%、1試合当たり7000人近くも増加。昨年は開幕直後から下位に低迷していたが、井口新監督になった今年はペナントレースに踏みとどまっている。
好調だったオリックスも11.2%と大きく数字を伸ばした。

セ・リーグは雨天による振り替えが影響して減少

○セ・リーグ
・広島 ▲0.7%
26万6288人(2万9588人)→26万4425人(2万9381人)

・阪神 ▲10.3%
38万7169人(4万3019人)→34万7124人(3万8569人)

・DeNA ▲0.3%
23万6315人(2万6257人)→23万5664人(2万6185人)

・巨人 2.8%
39万6010人(4万4001人)→40万7275人(4万5253人)

・中日 0.9%
26万22人(2万8891人)→26万2360人(2万9151人)

・ヤクルト ▲9.8%
23万8052人(2万6450人)→21万4784人(2万3865人)

セ・リーグ 2.9%
178万3856人(3万3034人)→173万1632人(3万2067人)

 セ・リーグは4球団が前年より観客数を減らした。これは、雨天中止の振り替え試合6試合がすべてセ・リーグの主催試合だったことが大きい。振り替え試合は観客数が大きく落ち込むことが多い。DeNA、阪神は振り替え試合が2試合ずつあった。ヤクルトは、振り替え試合は6月19日のソフトバンク戦1試合だが1万7937人の不入りだったことが響いた。広島は5月29日の西武戦を客席数1万6000人のみよし運動公園野球場で開催したことも影響しているだろう。

 雨天振り替え試合は、昨年は1試合だけだったが、今季は6試合。それでいて、トータルでは観客動員増になった。プロ野球人気は継続していると考えるべきだろう。

(Full-Count編集部)

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