<勝浦>沿岸漁業者悲鳴 水揚げ減「生活できない」 7月から大型クロマグロ規制

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勝浦漁港にずらりと並んだクロマグロ。漁獲枠が減ることで漁業者の死活問題が懸念されている=4月3日、勝浦市

 大型クロマグロ(30キロ超)の資源保護のため、7月から全国で漁獲規制が始まる。千葉県内有数の水揚げ地である勝浦市の沿岸漁業者は「漁獲枠が減り、これでは生活ができなくなる」と、悲鳴を上げている。

 新勝浦市漁協などによると、規制は今年7月から来年3月までで、千葉県内の沿岸漁業者の漁獲枠は7・7トンに設定される。全国の漁獲枠は4882トン。このうち大中型巻き網漁業が3063トン、沿岸漁業は1174トンになる。

 市内漁業者は25年ほど前から沿岸はえ縄漁を研究し、クロマグロを水揚げするようになった。毎年12月~翌年3月に13隻が操業、2016年から毎年平均約10トンの水揚げをしている。だが同年から小型クロマグロ(30キロ未満)の漁獲規制がスタートしたため、沿岸漁業者を追い込むことになった。

 ベテラン漁師の鈴木吉造さん(73)は「規制がかかると、水揚げ量はかなり減るだろう。このままだと漁師を続けられないかもしれない」と危機感をあらわにした。嶋津圭一さん(48)も「漁獲枠の配分に納得がいかない」と憤る。

 県沿岸小型漁船組合の鈴木正男組合長(68)は「資源が少なくなった原因を究明し、あらためて検証する必要がある」と話し、国に対し、沿岸漁業の漁獲枠拡大を求めていくとしている。