ピルロ、ポグバ、アウベス、そしてチャン ユヴェントスを支える”フリー”補強

フリーで当たったピルロ photo/Getty Images

先日リヴァプールからMFエムレ・チャンをフリーで獲得したことを発表したユヴェントス。これは以前から噂されていた補強だが、フリーで獲得しているところは大きなポイントだ。ユヴェントスは近年フリーで実力者を獲得して確実な補強を展開してきている。

英『Squawka』もフリーの補強が多いことに注目しているが、ポジションで見ていくと2016年にはバルセロナからDFダニエウ・アウベスをフリーで獲得。バルセロナで数多くのタイトルを獲得したベテランを加え、自慢の最終ラインにはさらに磨きがかかることとなった。

中盤ではアンドレア・ピルロ、ポール・ポグバ、サミ・ケディラのフリー獲得があった。ピルロはユヴェントスの完全復活に大きく貢献した司令塔で、ミラン時代とは異なる評価を得ることに成功している。ポグバがこれほどビッグな選手になると予想していたかは分からないが、マンチェスター・ユナイテッドからフリーで引き抜いた才能は今や世界的なタレントへと成長。マンUに戻す際も高額な移籍金を回収できており、この期間のチームの成功を考えても獲得は大成功だった。

今回獲得されたチャンは同じドイツ人MFケディラの後継者候補に挙げられている。ケディラもレアル・マドリードからフリーで獲得した選手で、セリエA制覇などに大きく貢献してきた。そのケディラも31歳を迎えており、このタイミングで若いチャンを獲得できたのは大きい。

前線では2013年にアスレティック・ビルバオからFWフェルナンド・ジョレンテをフリーで獲得している。派手さはないが、ジョレンテもカルロス・テベスらとのコンビでユヴェントス復活に大きく貢献した。こうして見るとユヴェントスのフリー組は当たりが続いている。チャンもこの流れに続けるか。

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