ラグビー熱高まれ 横浜、タグラグビー初の全国大会

 タックルがなくて安全とされる「タグラグビー」の初の全国交流大会が24日、横浜市中区のスポーツクラブ「横浜カントリー&アスレティッククラブ」(YC&AC)で開かれた。ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会を1年後に控え、ラグビー熱を高めようと愛好家が企画。中学生や女性、外国人を含む23チームが参加し、楕円(だえん)形のボールを手に爽やかな汗を流した。

 主催したのは「横浜ライフロングタグラグビーフレンズ」(同市)。横浜で決勝戦が行われるW杯に向け、生涯スポーツとしてタグラグビーを根付かせてラグビーの魅力を多くの人に伝えるのが狙いだ。

 タグラグビーは、タックルの代わりに、ボールを持つ選手の腰の両側に着けた長さ約40センチの「タグ」を奪うことが特徴。相手に直接触れるプレーは禁止されている。けがのリスクが低く、性別や経験にかかわらず楽しめるとして全国で人気が高まっている。

 試合は1チーム5人が出場。ボールを手にした中学生の選手が大柄の外国人選手の横をすり抜けてトライを決めると、大きな歓声が上がった。仙台市のタグラグビーチーム「青葉西タイタンズ」の中学1年の男子生徒(12)=同市青葉区=は「パスが得意なので、将来はラグビー日本代表選手になって活躍したい」と話した。

 タグラグビーは、W杯日本大会の開催地を中心に小学校の授業にも採用され始めており、ラグビー選手を招いた体験教室が全国各地で開催されるなど普及活動が進む。

 主催団体の理事で、横浜タグラグビークラブ代表の須藤裕一さん(48)は「横浜は、日本におけるラグビー発祥の地。地元の子どもたちに親しんでもらうとともに、来年には国際大会を地元で開催したい」と語った

熱戦が繰り広げられた「タグラグビー」の全国交流大会 =YC&AC

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