ペルーの金・銅鉱山事業、住友商事が権益5%取得

 住友商事は、米国の資源会社ニューモント・マイニング社およびペルーの鉱山会社ブエナベンチュラ社が保有するペルーの金・銅鉱山「ヤマコチャ鉱山」事業に参画することで合意したと発表した。事業主体であるミネラ・ヤマコチャ社(MYSRL)の株式5%を、第三者割当増資を引き受ける形で取得する。取得額は4800万米ドル。

 同鉱山は、1993年に操業を開始した南米最大級の金鉱山で、ペルー北部カハマルカ県に位置する。既存開発の他に、現在採掘している酸化鉱の鉱体下部に存在する硫化鉱の鉱体を対象として、金・銅を追加生産する計画(サルファイド・プロジェクト)を検討しており、実行されればマインライフが現在の約9年間から約21年間に12年間延長される見通し。生産規模は金54万オンス(17年実績)。

 住友商事参画後のMYSRLの出資比率はニューモント51・35%、ブエナベンチュラ43・65%、住友商事5%となる。ニューモントは世界最大の産金企業で、2016年まで20年間にわたってインドネシアのバツヒジャウ銅・金鉱山で住友商事のパートナーだった。また、ブエナベンチュラは03年からペルーのセロベルデ銅鉱山で住友商事のパートナーの関係にある。

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