マーフィーが意地の決勝適時打 ナショナルズ17安打の猛攻で逆転

【フィリーズ6-8ナショナルズ】@ナショナルズ・パーク

フィリーズ3連戦に臨んでいるナショナルズはここまで今シリーズ2連敗で被スイープの危機に陥っていた。何としても3連敗は避けたいチームだったが、迎えた今試合では序盤から点を失って劣勢状態となった。途中で雨天中断となるもこれが恵みの雨となったのか、打線が息を吹き返し1点差に詰め寄るとダニエル・マーフィーが試合を決定づける逆転タイムリーを放って窮地を救った。

この日のナショナルズ先発、ジェフリー・ロドリゲスは序盤2回までは無失点だったものの、3回にリズ・ホスキンスに先制2ランを浴びてしまう。その後も5回に先頭のセザー・ヘルナンデスから連続与四死球で走者を背負ったところで降板すると2番手投手がオドゥベル・ヘレーラに走者一掃のスリーベースを打たれたことでロドリゲスの成績は5回途中4失点となった。巻き返したい打線は4回にアンソニー・レンドンの一発などで点差を詰めるが、6回終了時点でスコア2対6と苦しい展開となる。

ナショナルズは6回、2死からアダム・イートンのヒットをきっかけに3者連続長打が飛び出し、チームは一気に3得点を挙げて試合の流れを引き寄せ始める。そして8回にはブライアン・グッドウィンが四球で歩いた後に2死満塁と絶好のチャンスをつくり、打席に立ったマーフィーがフィリーズ6番手、セランソニー・ドミンゲスのスライダーを巧みにライトへのヒットとしチームは7対6と逆転に成功。さらに追加点を挙げて最終回は守護神、ショーン・ドゥーリトルが締めて見事な逆転勝ちを飾った。

敗れたフィリーズは先発のニック・ピベッタが5回2失点の好投をみせるもリリーフ陣がリードを守り切れず、7投手で17安打を浴びるなど安定感を欠き、今カードをスイープで終えることができなかった。

© MLB Advanced Media, LP.