ペンスが4連戦の勝ち越しを決める逆転サヨナラ打

【パドレス2-3xジャイアンツ(延長11回)】@AT&Tパーク

定位置を失ったベテラン外野手が大きな仕事をやってのけた。コリー・スパンジェンバーグのタイムリーでパドレスに1点を勝ち越された直後の11回裏、ジャイアンツは一死から二塁打、敬遠、死球で満塁のチャンスを作り、打席には35歳のハンター・ペンス。試合開始前の時点で打率.193と大不振に喘いでいたペンスは、この試合でも第4打席までノーヒットに終わっていたものの、パドレスのクローザー、ブラッド・ハンドがカウント0-2から投じた低めのスライダーに食らいつくと、打球は一塁手の横を抜けてライト前へ。三塁からアンドリュー・マカッチェン、二塁からバスター・ポージーが生還し、ジャイアンツは劇的なサヨナラ勝利でパドレス4連戦を3勝1敗の勝ち越しで終えた。

サヨナラ打を放ったペンスは「クリスマスの朝の子供のような気分だよ」と喜びを表現した。昨季まで5シーズン半にわたってジャイアンツの正右翼手として活躍してきたペンスだが、今季はマカッチェンの加入により左翼へコンバートされ、マック・ウィリアムソンやグレガー・ブランコと併用される状況に。4月後半から6月頭にかけては右手親指を痛めて戦列を離れるなど、苦しい時期が続いていたが、通算13度目のサヨナラ打により陽気な男に笑顔が戻った。

同僚のジョー・パニックは「彼の周りには熱気があふれている。試合に出ている、出ていないに関わらずね」とペンスの存在感について語る。打率.196、本塁打なし、OPS.478と寂しい数字が並んではいるものの、ペンスは引き続きジャイアンツにとって不可欠な戦力であり続けているようだ。

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