『Guardian』は23日、「元イングランド代表FWマット・ル・ティシエは、VARについて話した」と報じた。
現在行われているロシア大会では、ワールドカップとしては初めてVAR(ビデオ副審)制度が採用された。
その結果、大会の半分程度を終えた時点ですでにPKが15回宣告されるなど、かなり厳密な判定が行われている。
現役時代は49回のPKを蹴って48回成功させているスペシャリストとして知られるル・ティシエ氏は以下のように話し、ディフェンダーがまともに守れるようにならないといけないと語ったとのこと。
マット・ル・ティシエ 「VARは大きな違いをもたらしているね。事実多くのペナルティキックを生み出してきた。
今なら私も現役復帰できるかもしれないと思うね!ベンチに座って、ペナルティキックのスペシャリストとして。
ディフェンダーはできるだけ早くこれに慣れなければならないよ。『正しく守れる』ようにするためにね。
そして、ペナルティボックスの中に相手が入ってきた時、ディフェンダーとしての仕事をするように。レスラーではなくてね。
彼らはこれまで長年多くのファウルをペナルティエリアで犯してきた。
なぜなら、レフェリーは常に試合を変えるような決断ができるほど勇敢ではないからだ。
ディフェンダーは態度を変えなければならないよ。ペナルティエリアの中で守るときにはね。まだ彼らがそれに気付いているようには見えないが。
プレミアリーグでも再来季は導入されるかもしれないね。
そして、フリーキックやペナルティキックが多くなるとすれば、それを得意とする選手が重用される、価値が上がるようになるだろうね。
今後2年以内にセットプレーの数は増加していくだろう。このワールドカップでそれが証明されている。
ただ、VARは前向きなものだと思うが、まだワールドカップでやるには早すぎたかもしれないね。関係者自身がまだ十分に慣れていない。
賛成はするが、徐々に導入を進めるべきだった。一つ一つの要素を正しくやれるようにしてね。
歩き出す前に走ろうとしているような感じだ。それが現時点でVARの唯一の欠点だね。
ただ、VARには果たせる役割がある。非常に役立つものだと思うよ」