営農再開、農家に笑顔 地震で亀裂起きた阿蘇市の田んぼ

熊本地震で地盤の陥没や地割れが起きた阿蘇市的石地区の水田=2017年4月、同市
県直轄工事で陥没や亀裂が整地され、作付けが再開された阿蘇市的石地区の水田=25日、同市

 阿蘇土地改良区は25日、熊本地震で大規模に被災し、県が直轄で災害復旧した阿蘇市の農地で、3年ぶりの営農再開を祝う式典を開いた。最も大きな陥没被害があった水田2カ所で田植えし、ほぼ全ての田んぼで作付けできたことを喜んだ。

 県が復旧を終えたのは、地震で亀裂や陥没が生じた同市狩尾や的石、赤水の農地計63ヘクタール(受益農家86戸)の田面。昨年6月に本格着工し、今春以降、順次引き渡した。最初の1年は地下の排水の様子を見る狙いもあり、ほぼ全ての復旧農地で主食用米ではなく飼料用稲を作付けした。

 JA阿蘇カントリーエレベーター横であった式典には、地元農家や工事関係者ら約50人が出席。土地改良区の本田二男理事長が「復興が道半ばの中、営農再開は安定した生産や地域活性化につながる。一日も早い完全復旧を目指す」とあいさつ。田村真一県阿蘇地域振興局長は「今後も安心して営農できるよう力を注ぐ」と話した。

 2メートル陥没するなど被害が最大だった田んぼ45アールで作業した田中祐一さん(47)は、「地震直後はもっと年数がかかると思っていただけに、作付けを再開できて本当にありがたい」と笑顔だった。式典は的石地区の阿蘇西小近くの水田でもあった。(中尾有希)

©株式会社熊本日日新聞社

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