W杯フランス代表、コイツらこれから来るぞ!隠れた「超タレント」たち

ここまでグループステージ2連勝を飾り、前評判どおりの「タレント力」を見せつけているフランス代表。

しかしその一方で、試合内容としてはあまり芳しいものとは言えず、選手個々の力量と相性だけで勝ちきっている印象だ。

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ということは、この第3節では新しいコンビネーションを試してくるかもしれないし、決勝トーナメントでもブレイクスターが出る可能性もある。

そして、バックアップとなっている選手にも、世界最高峰の舞台で輝けるだけのタレントがいるのだ。

トマ・レマール(モナコ→アトレティコ・マドリー)

昨年から今年にかけて、もしかしたら最もフランスリーグで話題を集めた選手と言えるかもしれない。

小柄な体格であるが、そのクレバーなプレーと精密なテクニック、正確な左足のキックを武器に戦うミッドフィルダーである。

ジョゼップ・グアルディオラも高く評価したという彼には、アーセナルやリヴァプールなど多くのクラブが接近していたと言われているが、今7000万ユーロとも言われる価格でアトレティコ・マドリーへと移籍した。

ポグバとカンテに誰を加えるか?フランスの中盤はそこで苦しんでおり、まだタレントを生かし切るまでには至っていない。その潤滑油となれるのは、もしかしたらレマールなのではないか。

フロリアン・トヴァン(マルセイユ)

マルセイユの右サイドで酒井宏樹とコンビを組んでいるトヴァン。仲も良く、コロンビア戦終了後には彼からお祝いのメッセージが送られている。

フランス代表の前線は、アントワーヌ・グリーズマンが絶対的な軸となっており、そこにオリヴィエ・ジルーを足すことで機能させられる状況にある。

しかし、ではそこにもう一人加えるなら誰なのか?という点で、キリアン・エンバッペと違うタイプの選手が今後必要になるだろう。

それを考えれば、右サイドから「幅」を使えるという点でトヴァンが貴重な存在になる。

まず外にポジションを取り、そこから中へと仕掛けてゴールを狙う。アシストも可能であるし、自分で切り裂くこともできる。中に偏りがちなチームの中、「化学変化」を起こせるかもしれない。

ジブリル・シディベ(モナコ)

怪我があったためか、今のところはバンジャマン・パヴァールにポジションを奪われている状況にある。

ただ、「右膝は大丈夫?」と聞かれた際に「100%じゃないね…。1000%さ!」と答えており、もはや怪我の問題は解消されているようだ。

サイドバックの層の薄さが大会前から囁かれていたフランスは、そのとおり少し外が心もとない。特に右のパヴァールには、前に上がった際に怖さがない。そこで、このジブリル・シディベの復活を期待したいところ。

左もこなせることから大事にされているのかもしれないが、リール時代にウイングバックで起用されたことでも知られる彼は、自身でゴールも狙えるような選手だ。

豊かなスピードとフィジカルを備え、迫力あるオーバーラップから攻撃に絡んでいく。決勝まで行きたいなら、おそらく彼の存在は重要なはずだ。

プレスネル・キンペンベ(PSG)

やはり最後はキンペンベ。パリ・サンジェルマンの下部組織から昇格し、レベルの高いプレーを見せる若手センターバックである。

それほど大柄ではないものの、非常に豊かなスピードを持っており、左足からのパスも魅力だ。ハマったときには素晴らしい能力を発揮できる。

そしてハマった時といえば、今季のフランスリーグ第33節モナコ戦での一場面を思い浮かべる人は少なくないだろう。

ただし、キンペンベがその力を発揮したのは観客席だったが。誰にそんなファッションを習ったのか。

このような大会では「ラッキーボーイ」が重要になる。ただスタンドにいただけで世界中から注目を集めちゃった彼には100%、いや50%、いやいや20%は期待できる。

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