前田が7回無失点の好投で5勝目 ドジャース接戦制す

【カブス1-2ドジャース】@ドジャー・スタジアム

ドジャース先発の前田健太が7回3安打無失点の好投でチームを勝利へ導き、今季5勝目をマークした。前回登板となった日本時間6月20日の敵地でのカブス戦では5四球と制球が定まらず、4回途中3失点で降板したものの、この試合では球威、コマンドとも安定し、安定感抜群のピッチング。5回表には無死一、二塁のピンチを背負ったものの、クリス・ギメネスの送りバントが小フライとなって併殺でピンチを脱し、最後のイニングとなった7回表はアンソニー・リゾーを内野ゴロに抑えたあと、二者連続三振で締めくくった。ドジャースは2回裏にエンリケ・ヘルナンデスの13号ソロで先制し、8回裏には代打のクリス・テイラーが9号ソロ。最後はクローザーのケンリー・ジャンセンが犠牲フライで1点を失ったものの、なんとか1点差で逃げ切った。

4連勝のドジャースは貯金を今季最多の7とし、首位のダイヤモンドバックスとのゲーム差を1.5に縮めた。先制弾を放ったヘルナンデスが「僕たちは本当に良い野球をすることができている。これを続けていきたいね」と語るようにチーム状態は良く、定位置ともいえる地区首位浮上は目前。日本時間5月17日に借金が今季最多の10となったあとは26勝9敗という快進撃を続けている。

デーブ・ロバーツ監督は前田のピッチングについて「今夜は思い通りのピッチングができていたんじゃないかな。全ての球種を狙ったところへ投げることができていたと思うよ」と評価。「(1対0の状況が続いたが)5対0で勝っているような気分だったよ」と安心して前田のピッチングを眺めていたようだ。

一方、カブスはメジャー初登板初先発のデュエイン・アンダーウッドJr.が4回1失点と力投したものの、打線が前田の前に沈黙。最終回にジャンセンから一死一、三塁のチャンスを作り、ハビアー・バイエズの犠牲フライで1点を返すのが精一杯だった。

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