女性のW杯観戦は「悪魔的」だ!イラン検察長官、国の政策を強烈批判

『payvand』は25日、「イランの検察庁長官を務めているムハンマド・ジャーファル・モンタゼリ氏は、サッカーを観戦する女性は恥ずかしいと批判した」と報じた。

世界にはまだ女性がスタジアムでサッカーを自由に見ることができない国がいくつか存在し、イランもその一つ。

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しかし今回のワールドカップではその空気が徐々に変わりつつある。政府が態度を急速に軟化させているのだ。

イランの多くの女性が今回ロシアまで応援に訪れており、ヒジャブ(ムスリムの女性に着用が義務付けられる頭部を覆うためのスカーフ)を外して観戦している。

また、W杯に合わせて行われたアザディ・スタジアムでのパブリックビューイングでは試験的に女性の入場が許され、多くの観客で賑わいを見せた。一部の女性ファンは、ヒジャブを外して歌い踊ったという。

これは1979年のイスラム革命以来、実に39年ぶりのことであった。

ところが、これらの状況を見たモンタゼリ検察庁長官は25日の演説で以下のように話し、これは悪魔的な政策だと批判したという。

ムハンマド・ジャーファル・モンタゼリ 「残念ながら、一部の人物が国の重要な機関に侵入しており、殉教者の革命と流れた血を裏切ろうとしている。

彼らが『悪魔的な政策』を実行できると信じているならば、それは間違いである」

なお記事によれば、インターネットユーザーからはSNSでこんなコメントもあったという。

「アザディ・スタジアムで起きたことが恥ずかしいと言う。

誰かが腎臓を売っていたのか、誰かが子供を亡くしたのか、あるいは女性が貧困のために体を売ったのかと思った。

しかし、女性がサッカーを見てスカーフを外して踊っただけだと言う!ああ、あまりにも恥ずかしい」

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