プロスト、事故後のフランス人F1ドライバー同士のいがみ合いを嘆く。「非常に残念だ」

 F1の伝説的存在であり、現在はルノーのアドバイザーを務めるアラン・プロストが、フランス人ドライバーの間に広がる対立関係を嘆いた。

 先日のフランスGPのオープニングラップで衝突したエステバン・オコンとピエール・ガスリーはその場でリタイアとなり、3人のフランス人ドライバーのうちふたりがレースを終えることとなった。一方ロマン・グロージャンもレース序盤のこのクラッシュには責任があると見られている。

 プロストは、コース上でドライバー同士がクラッシュし、レースが台無しになったことは、スタートシグナルが消灯した時のプレッシャーと神経の高まりのせいだと考えている。

「レースの最初の数コーナーを、たったひとりで走ることなど決してない」と賢明な“プロフェッサー”はフランスの放送局Canal +に述べた。

「タイヤ選択やそのほかの要因によって速度に違いが出て、順位を上げることができる。だからよく注意を払わねばならない。口で言うほど簡単なことではないがね」と4度の世界チャンピオンであるプロストは付け加えた。

 プロストは、コース上でよく競り合う3人が、互いに対立しあったままにならないことを望んでいる。

「拮抗した中団グループ内でのバトルが多くなることを考えても、ふたりのフランス人ドライバーがクラッシュし、その後ロマンも含めて舌戦を繰り広げるのを目にするのは非常に残念だ」

「このことは過去のものにしなければ。良いことではないからね」

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