「奇跡」を目指す韓国、W杯ドイツ戦でゴールを決められそうな4選手

初戦となったスウェーデンとの試合で敗北し、さらにメキシコ相手にも黒星を喫した韓国代表。

ここまでの2試合で見せたパフォーマンスも決して良くはなく、国内からもかなり大きな批判を受けている状況だ。

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解説者を務めているイ・ヨンピョも、メディアで「韓国の良さは闘魂であったが、それだけでは現代で通用しなくなってきた」と頭を抱えていたという。

ただ、まだ韓国の敗退が決まったわけではない。最終節で勝点3を獲得し、さらに多くの得点を奪うことができれば、わずかにベスト16進出の可能性が生まれてくる。

まさに火事場となるドイツ戦。そこで必要な「ゴール」を生み出せるかもしれない選手は?

ソン・フンミン

現実的に考えれば、韓国で最も素晴らしいストライカーは彼である。誰もそこに異論を挟む者はいないだろう。

スウェーデン戦はサイドで起用され、元監督のヒディンク氏やシュティーリケ氏からも「最も良いストライカーをウイングバックのように使うなんて信じられない」と批判の声が上がった。

そしてメキシコ戦ではトップで起用され、いくつかの脅威を与えることには成功し、最後にゴールは決めたのだが…。

試合終了後、号泣しながら国民に謝罪したソン・フンミン。ハンブルガーSVでプレーした経験を生かし、ドイツに一泡吹かせることができるか。

イ・スンウ

韓国代表の「10番」を付けた20歳は、まだシニアのレベルでインパクトを残せていない。

バルセロナの下部組織で育成され、「天才」と称された。しかし昨年放出され、加入したエラス・ヴェローナではわずか14試合の出場、チームも降格してしまった。

このままでは、2019年まで残るバルセロナの買い戻し条項が行使される可能性はかなり低いといえる。

高いテクニックと鋭いドリブル、そして正確で破壊力のあるシュート。プロでまだ1ゴールしか決められていない天才は、この90分をステップアップの足がかりにできるだろうか。

ク・ジャチョル

この大事な時に主将であるキ・ソンヨンが離脱してしまった。ボランチを組むのは誰になるのか。少なくとも、このク・ジャチョルは使われることになるだろう。

29歳になった「得点力に優れるMF」は、2011年からドイツ・ブンデスリーガでプレーしてきた。相手のやり方は熟知しているだろう。

ゲームメイクをしながら前線に顔を出し、ゴールシーンに絡むという「形」が持ち味。かつてはFWで起用されたこともあり、得点力は記録以上のものがある。

とはいえ、単純にボランチ起用されても、ペナルティエリアに近づけなければ意味がない。主導権を握る時間がどれだけ作れるか?

チャン・ヒョンス

今大会ではセットプレーの重要性が増しており、そこでゴールを奪えるかどうかが結果に直結している。もちろんPKもであるが…。

スウェーデン戦で失点の原因となり、メキシコ戦では軽率なタックルをしたことでPKを与えてしまった。韓国中からバッシングを受け、SNSも閉鎖しなければならなくなった。

しかし、前韓国代表監督のシュティーリケ氏は『Bild』に対し、「チャン・ヒョンスがドイツ戦で注目すべき選手だ」と語る。「最も印象深い選手で、まだ欧州でプレーできる可能性がある」と。

度重なるミスは「チャン・ヒョンスがメンタル面の問題を抱えている」とも指摘されている。ということは、一つ何かが変われば…。

ドイツ戦でゴールを決めれば、間違いなく自信を取り戻せるだろう。FC東京のためにも、ここで調子を取り戻さなければならない。

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