ピーター・グレッグソンが、クラシック老舗レーベル『ドイツ・グラモフォン』に移籍。 アルバム『リコンポーズド・バイ・ピーター・グレッグソン』、10月にリリース決定!

イギリスを代表するチェリストであり、現代作曲家のピーター・グレッグソンが、最古のクラシック・レーベル『ドイツ・グラモフォン』に移籍、クラシック名曲のひとつであるヨハン・セバスティアン・バッハの『無伴奏チェロ組曲』をリコンポーズしたアルバム『リコンポーズド・バイ・ピーター・グレッグソン』(原題:Recomposed By Peter Gregson:Bach-The Cello Suites)を2018年10月19日に発売することが発表された。

左からDr Clemens Trautmann (President Deutsche Grammophon), Peter Gregson, Christian Badzura (Director New Repertoire)

『リコンポーズド・バイ・ピーター・グレッグソン』は、ドイツ・グラモフォンのリコンポーズド・シリーズからの発売となり、1717年から1723年の間にヨハン・セバスティアン・バッハによって作曲された6つの組曲を、5人によるチェロ・アンサンブル、アナログシンセサイザーとグレッグソン自身のチェロ演奏でリコンポーズした。

「これらの組曲はチェロ演目の基礎であり、僕はこれらを聴き、演奏しながら成長してきた。だからバッハがこれをどんな風に思っていたのかを考えると、眠れなくなるというのは嘘じゃない」とグレッグソンは語る。

「バッハの作品を二面性の絵画として考えるのではなく、僕は彫刻としてとらえた。だから物は同じだけど、回して違う角度から見てみると、まったく異なる場所に光があたる。そして異なる外見、異なる影に覆われる」

昨年の冬、グレッグソンはこの組曲を、ロンドンのエアースタジオでレコーディングした。「電気コードは付いているが、全部僕が演奏している。巨大な音の広間で人間が演奏しているのさ」
アナログシンセサイザーの音をリアンプしながらアコースティック楽器に変え、500枚を超える楽譜をもとに精密に組み立て行われた複雑なレコーディングの過程は、彼のリコンポーズに必要不可欠な部分であったという。

「スタジオの使い方や楽器の設置場所を理解することは、レコーディングする上で重要な役割を果たす」とグレッグソンは説明する。
「僕のヴァージョンを聴くことは、バッハの音楽を違うレンズで覗くようなことなのだ」

グレッグソンはハンス・ジマーのリモート・コントロール・プロダクションでソロ・チェリストとして様々な映画やテレビ番組(ワンダーウーマン、ターミネーター、マルチェラ、ターザンREBORN、ハクソー・リッジ)に参加。また、アラン・リックマンの映画『ヴェルサイユの宮廷庭師』(A Little Chaos 2015)とアラン・シアリングの『Forgotten Man』(2017)のサウンドトラックを作曲した。最近では、エド・シーランのヒット・アルバム『÷(ディバイド)』で、チェロをソロ演奏し話題となっている。

 

■リリース情報

ピーター・グレッグソン『リコンポーズド・バイ・ピーター・グレッグソン』
発売日:2018年10月19日
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■ピーター・グレッグソン プロフィール

© York Christoph Riccius

ピーター・グレッグソンはイギリスを代表するチェリストであり、現代作曲家である。1987年エディンバラに生まれ、4歳でチェロを始めた。それもチェロを聴いたからというのではなく、映画『007リビング・デイライツ』でジェームズ・ボンドがチェロ・ケースに乗り、雪山を滑降するシーンを観たからだという。彼は王立音楽アカデミーで学び、マサチューセッツ工科大メディア研究室と頻繁にコラボレーションしている。

 彼はこれまで3枚のソロアルバム「Terminal」(2010)、「Lights In The Sky」(2014)と「Touch」(2015)を発表している。「Gregson Richter Johannsson」(2011)はマックス・リヒターと故ヨハン・ヨハンソン が彼のために書いたミュート・レコードからのショート・サーキット・フェスティバル用の2曲入りEP。「Cello Multitracks」(2012)は作曲家のガブリエル・プロコフィエフとの共作。グレッグソンはバレエ『FLOW』(2013)のサウンドトラックを作曲・演奏した。また、アラン・リックマンの映画『ヴェルサイユの宮廷庭師』(A Little Chaos 2015)とアラン・シアリングの『Forgotten Man』(2017)のサウンドトラックを作曲した。彼の直近のリリースとしては『Quartets: One』と『Quarters: Two』(共に2017)がある―この2枚の弦楽四重奏によるアルバムは、バレエ『Eight Years of Silence』 のスコアとして使われている。

 グレッグソンはハンス・ジマーのリモート・コントロール・プロダクションでソロ・チェリストとして様々な映画やテレビ番組(ワンダーウーマン、ターミネーター、マルチェラ、ターザンREBORN、ハクソー・リッジ)に参加している。またラグンボーン・マンとパブリック・サーヴィス・ブロードキャスティングのためにストリングスのアレンジを書き、エド・シーランのヒット・アルバム÷(ディバイド)ではソロでチェロを演奏している。

Photo Credit  © York Christoph Riccius

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