痛恨サヨナラ負けの鷹・工藤監督「責任は僕」 抑えの森は今後も「任せます」

ソフトバンク・工藤監督【写真:藤浦一都】

2点リードの9回に森が一挙に3点を失う

■日本ハム 3-2 ソフトバンク(27日・那覇)

 ソフトバンクにとっては悪夢のような沖縄の夜になった。27日、沖縄セルラースタジアムでの日本ハム戦。2点リードで迎えた9回に、離脱しているサファテに代わってクローザーを務めている森が大炎上。一気に3点を奪われて、痛恨のサヨナラ負けを喫した。

 先発の摂津が6回無失点と好投し、モイネロ、加治屋も無失点リレーを続けた。2点リード。だが、勝利目前、奈落の底に突き落とされた。森が1死からアルシアに同点ソロを被弾し1点差。レアードを空振り三振に仕留めて2アウトとしたが、ここから一気に崩れていった。

 横尾に左前安打を許すと、鶴岡には死球を与えて一、二塁に。ここで代打・田中賢に右前適時打を許して同点とされた。さらに西川に四球を与えて満塁となると、もうストライクが入らなかった。大田にはストレートの四球を与え、押し出し四球で試合は決着した。

 痛恨の敗戦を喫した試合後、工藤公康監督は「こっちとしては抑えとして信じて投げさせている。こういうこともあるし、打たれて負けることもある。切り替えてやってほしい。負けた責任は僕にある。そこは選手が背負うところじゃないので、強い気持ちを持って立ち向かってほしい。結果については全部こっちが責任を取ること」とコメント。救援に失敗した森を責めなかった。

 ここまで16セーブを挙げている一方で、防御率3.29とやや安定感に欠く森。報道陣から配置転換の可能性を問われた工藤監督は「(今後も)任せます」と、今後もクローザーとしての起用を続けていくことを明言していた。

(Full-Count編集部)

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