アイスランド戦でPKを外してしまい、「戦犯」とまで批判されることになったリオネル・メッシ。
決まる可能性が80%を超えるのがPKであるが、重要な時にこそプレッシャーがかかり、名選手でも失敗してしまうもの。
ここでは『Sportskeeda』による「ワールドカップの歴史上最も重大なPK失敗」を見てみよう。
ダヴィド・トレゼゲ(2006年大会決勝:フランス対イタリア)
(※動画1:56~)
2006年のワールドカップ決勝は、ジネディーヌ・ジダンが頭突きで退場したあと、1-1のままPK戦に突入した。
ユヴェントスで世界最高峰の点取り屋だったトレゼゲ。2-1でリードされている状況でペナルティエリアに向かった。
しかしシュートはクロスバーに当たって地面に落ち、手前に弾かれた。そして次にファビオ・グロッソが決め、イタリアの勝利が決まった。
ミシェル・プラティニ(1986年大会準々決勝:ブラジル対フランス)
(※動画2:07~)
ジーコらブラジルの「黄金の中盤」vsプラティニ率いる「魔法陣」。伝説のチーム同士の対戦であった。
プラティニは怪我を抱えておりベストではなかったが、それでもフランスにとっては最高の選手であった。
PK戦ではブラジルの1人目が失敗。ところがフランスの4人目プラティニのシュートは信じられないほど上に外れ…。
ただ、その後フランスは3-4でPK戦を制し、準決勝へと駒を進めている。
ジーコ(1986年大会準々決勝:ブラジル対フランス)
(※動画0:25~)
プラティニの項と同じ試合であるが、こちらは「決まっていればPK戦になることもなかった」もの。
1-1というスコアで、ブラジルはチームを活気づけるための火花を必要とした。そしてジーコを71分にピッチへ送り出した。
彼は即座にPKを獲得し、その役割を果たした。ところが、そのシュートはGKジョエル・バツーにストップされ…。
アサモア・ギャン(2010年大会準々決勝:ウルグアイ対ガーナ)
(※動画3:14~)
この試合は歴史に残るようなものだった。ガーナはアフリカの国として初めてのベスト4進出を狙っていた。
アディショナルタイムが終わりに近づき、PK戦に入ることは避けられないと思われた。
しかし120分、ガーナの決定的なシュートをルイス・スアレスがゴールライン上で手で防ぐという狡猾なプレー。
ガーナにはPKが与えられたが、そのチャンスにアサモア・ギャンのシュートは…。なお、その後のPK戦でウルグアイが勝利を収め、スアレスの企みは成功に終わった。
ロベルト・バッジョ(1994年大会決勝:ブラジル対イタリア)
(※動画2:50~)
灼熱のアメリカで行われたワールドカップ。バッジョは5つのゴールを決め、アッズーリを決勝へと導いた。
ブラジルとのファイナルはどちらもゴールを奪えないまま120分を消化し、PK戦へと突入。
ともに4人目を終えたところで、先攻のイタリアは2-3と負けていた。最後のキッカーはバッジョ。
絶対に外すことができないPK。大きな圧力と蓄積した疲労が彼を襲い、放たれたシュートは大きく空へと飛んでいった。