6月27日、ロシアワールドカップのグループF、韓国対ドイツ、メキシコ対スウェーデンの試合が行われた。
このグループは2連勝のメキシコを1勝のドイツとスウェーデンが追う図式。連敗の韓国も勝利すれば可能性があるという「死のグループ」らしい第3戦を迎えた。
試合はどちらも前半スコアレス。ただし、スウェーデンの完璧なメキシコ対策、韓国の奮闘が光る内容だった。
最初のゴールが生まれたのは50分。ペースを握り続けてきたスウェーデンがDFルドウィグ・アウグスティンソンのゴールで先制。
さらに62分、マルクス・ベリが獲得したPKをキャプテンのアンドレアス・グランクヴィストがきっちり沈めると、その後もエドソン・アルバレスのオウンゴールで追加点。勝負はほぼ決した。
一方、前の試合でスウェーデンに劇的勝利を挙げたドイツだが、相変わらずチームはどこか締まりを欠き、決定機を決められず。さらには韓国にたびたび良い形でのカウンターを許していた。
迎えた後半アディショナルタイム、コーナーキックから韓国のキム・ヨングォンがついに得点。
一度はオフサイドと判定されたものの、VARの結果トーニ・クロースが“パス”を出していたためゴールは認められた。
これによりマヌエル・ノイアーを前に上げる捨て身の攻撃に出ざるをえなくなったドイツに対し、韓国はソン・フンミンがカウンターで追加点。そのまま試合は終了し、韓国がドイツに歴史的な勝利を挙げた。
この結果グループFは、1位スウェーデン、2位メキシコがベスト16へ進出。前回王者ドイツはまさかのグループステージ敗退を喫している。