きょうも前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、日本海側を中心に雨が降る見込み。既に大雨となっている東北の日本海側や北陸でも雨が続くため、土砂災害や河川の増水・氾濫、低い土地の浸水に警戒が必要だ。
一方、太平洋側の各地ではきょうも南風が強く吹いて気温は30℃を超える予想。この暑さはこの先もしばらく続く見通しとなっている。
日本海側を中心に雨 西・東日本で大気不安定
きのう北日本に大雨をもたらした梅雨前線は、やや南下して停滞。前線に近い日本海側を中心に雨となる。その他に、東海や近畿、四国の太平洋側でも、所々でにわか雨がありそうだ。また、関東地方でも朝の内は雨の降る所がある見込み。
さらに、西日本から北日本にかけて日本海側を中心に大気の状態が非常に不安定となるため、局地的に雷を伴った激しい雨が降るおそれがあるほか、竜巻などの突風やひょうにも注意が必要だ。
太平洋側は各地で真夏並みの気温 紫外線対策もしっかりと
広い範囲で曇りや雨となるきょうも、太平洋側を中心に日中の気温は真夏並みの所が多い予想。
熱中症対策はもちろん、太陽高度の高いこの時期は紫外線対策もしっかりとしておきたい。紫外線量はくもりの日でも快晴時の6割ほどもあるため(薄曇りでは8~9割)油断大敵だ。
▼28日(木)の予想最高気温
札幌 24℃(平年並み)
青森 28℃(真夏並み)
仙台 30℃(真夏以上)
新潟 26℃(平年並み)
東京 32℃(真夏並み)
大阪 32℃(7月中旬並み)
岡山 32℃(真夏並み)
福岡 31℃(7月中旬並み)
鹿児島 32℃(真夏並み)
那覇 33℃(真夏並み)
来週にかけても暑さ続く
この先しばらくは太平洋高気圧の張り出しが強くなる予想で、全国的に厳しい暑さが続く見込み。
特に関東地方では、この先1週間は梅雨明けを思わせるような陽気で、気温は連日30℃を超える予想となっている。暑さに身体が慣れていない時期でもあるため、熱中症には注意が必要だ。
また、睡眠不足も熱中症を引き起こしやすくする要因になる。休息と水分、栄養はしっかり取るように心がけたい。(気象予報士・野口琢矢)