東北制するのはどこ? 東北福祉大主将「1戦ずつしっかり戦っていきたい」

東北地区大学野球選手権大会開会式で優勝旗を返還する東北福祉大・古川澄也主将【写真:高橋昌江】

東北地区大学野球選手権が28日に開幕

 第13回東北地区大学野球選手権大会が28日から始まる。27日には、参加18校の監督や主将、主務などが出席し、仙台市内で開会式が行われた。

 仙台六大学リーグの東北福祉大は今月行われた全日本大学選手権で14年ぶりに優勝。古川澄也主将(4年・花咲徳栄)は「(優勝して)フワフワしたところもありますが、いろんな人から『おめでとう』と言われたり、連絡が来たりして徐々に実感が湧いてきました」と日本一を噛み締めている。「大学選手権も優勝を目指していましたが、目の前の試合を1つずつ潰していくというスタンスでした」と振り返り、「今回も1戦ずつしっかりと戦っていきたいです」と意気込む。

 東北地区大学野球選手権大会は、北東北大学リーグと南東北大学リーグの1部6校と、仙台六大学リーグの6校、計18校で覇権が争われる。優勝校は、10月に開催される明治神宮野球大会東北地区代表決定戦への出場権を得られる。東北福祉大は昨年、3年ぶりに優勝。連覇がかかる今年は、学生日本一として臨む。「日本一になってから初めての大会。『やっぱり敵わないな』と言われるようにやっていきたいです」と古川主将。学生王者としてのプライドを胸に挑む。

 レセプションで優勝報告を行った東北福祉大・大塚光二監督は「1戦1戦、戦っていくうちに選手たちが1つになり、チームが1つにまとまっていきました。野球というのは、最終的にはチームプレーなのだなと再確認しました。野球というスポーツは試合に出るのは9人かもしれませんが、ベンチに25人がいて、うちは130人の部員がいます。同じ方向を向く人間が多ければ多いほど、勝つなと確信しました」と、大学選手権戦を振り返った。

 そして、「(今回も)どれだけ多くの人間が同じ方を向いて戦っていけるかがテーマになる。うちの選手には『日本一をとったからといって、受け身になるのではなく、攻める気持ちを持って、もう1回、全員で勝ちを取りに行こう』と言っています」と力を込めた。

 東北福祉大は大会2日目の第2試合、仙台市民球場で宮城教育大と八戸工大の勝者を対戦する。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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