ロアッソ ジュニアユース監督・高橋泰さん 次世代育成に夢中

練習中に指示を送るロアッソ熊本ジュニアユース監督の高橋泰さん=熊本市東区
2008年3月のザスパ草津戦で同点ゴールを決める高橋泰さん=県民総合運動公園陸上競技場

 今季から中学生世代のジュニアユースの監督を担う高橋泰さん(37)。2007年にJFLだったロッソ熊本のJ2昇格の原動力となった元エースストライカーはいま、熊本の次世代を担う有望株の育成に夢中だ。

 高橋さんはJ2初参戦の08年、リーグ2位の19ゴールを記録。熊本のシーズン最多得点として、いまだ破られていない。翌09年に、J1復帰へ戦力強化を図る福岡へ移籍。「サポーターからの非難もすごかったけど、選手として旬の時期にJ1へ挑戦したかった」

 15年、J2讃岐を退団し熊本の練習に参加した際、当時の池谷友良社長からジュニアユースのコーチを打診された。現役への未練もあったが、「J1で結果を出せず、どん底だった自分を再生してくれた特別なクラブ。もう一度貢献したい」と最後は快諾した。

 だが、いざコーチに就くと数多くの苦労が待っていた。練習グラウンドの確保から遠征費の管理、選手が通う中学校へのあいさつ回りなど、「仕事がここまであるのか」と驚いたという。

 だが、何より難しかったのは技術指導だった。シュートのタイミングや的確なポジショニングなどを選手が理解できない時、「『こんなことまで言わなきゃいけないの』って思いました」と苦笑する。だが、そうした困惑は、自分の思いやプレーの意図を伝える際の「言葉の少なさ」の裏返しであることを徐々に痛感するようになり、「この2年間でようやくスタートラインに立てた」と振り返る。

 将来はトップチームを指導したいと思うが、「いまは一芸に秀でた選手を育てたい。彼らが成長した時、『恩師は高橋さん』と言ってもらうことが夢かな」。現役時代よりも柔和な笑みを浮かべ、力を込めた。(樋口琢郎)=随時掲載

 たかはし・ゆたか 東京都出身、帝京高卒。1999年にJ1広島入り。J2大宮、J1千葉を経て2006年にJFLロッソ熊本に加入し、07年に29ゴール、J2に昇格した08年に19ゴール。J1で14得点、J2で49得点した。趣味やストレス発散も「全てサッカー」。熊本市西区で妻(38)、長女(10)、次女(7)と暮らす。

◆たかはし・ゆたか 東京都出身、帝京高卒。1999年にJ1広島入り。J2大宮、J1千葉を経て2006年にJFLロッソ熊本に加入し、07年に29ゴール、J2に昇格した08年に19ゴール。J1で14得点、J2で49得点した。趣味やストレス発散も「全てサッカー」。熊本市西区で妻(38)、長女(10)、次女(7)と暮らす。

(2018年6月28日付 熊本日日新聞朝刊掲載)

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