中山三星建材、九州で軽量形鋼と電縫鋼管生産を効率化 宮崎工場を都城工場に統合

 軽量形鋼大手の中山三星建材(本社・大阪府堺市、社長・辻村光夫氏)は27日、軽量形鋼を生産する宮崎工場(宮崎市)を、同じ宮崎県で角形鋼管など電縫鋼管を生産する都城工場(都城市)に統合したと発表した。軽量形鋼と電縫鋼管を同じ工場で生産することで生産・販売体制の効率化を図る。

 都城工場(敷地約2万8千平方メートル)に延べ床面積約2千平方メートルの軽量形鋼工場を建設した。宮崎工場から軽量形鋼成形設備を移設。7月から営業運転を開始する。

 中山三星は北海道(苫小牧)から九州までの全国10工場で軽量形鋼や角形鋼管などを月2万トンペースで生産し、即納体制で販売している。九州の工場は大分、宮崎、都城の3カ所。宮崎と都城は同じ宮崎県内のため生産効率化を図る目的で統合化構想を進めていた。

 宮崎工場は軽量形鋼を月1千トン強生産。都城工場は角形鋼管など電縫鋼管を月1千トン弱生産。ともに九州・沖縄に出荷している。統合後の都城工場の生産量は月約2千トンになる。

 都城工場に新設した軽量形鋼工場には、成形機とオンラインでつながる塗装設備を新設。同社のヒット商品になっている「74アクア塗装・C形・ダークグレー(DG)」など「水性塗料74アクア」を使った鉛フリー・クロムフリーのカラー製品の供給力を高める。

 同社によると工場新設など統合計画は順調で、26日には新工場でのJIS製品認証を取得。併せて操業安全祈願祭を実施した。

© 株式会社鉄鋼新聞社