サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会でのポーランド戦を前にした27日、欧米やロシアのメディアは、西野朗監督ら日本代表が行った試合前日の記者会見の様子を伝え、セネガル戦やコロンビア戦でミスが目立ったゴールキーパーの川島永嗣選手が「ポーランド戦に出場することになった」と報じた。
AP通信は、川島選手が会見で西野監督の横に座り「自らの(これまでのプレーに対する)失望を語りながらも、償いをする決意を示した」と伝えた。川島選手が会見で、批判されていることは理解しているとしながら「前の試合は仲間に助けられた。次は自分が助けられるようにしたい」と語ったことについても触れた。
スペインのスポーツ紙「ディアリオ・アス」(電子版)は「セネガル戦でのミスにもかかわらず川島は信任票を与えられた」との記事を掲載。フランスのAFP通信などを引用し、セネガル戦での失態を取り返す機会を与えられ川島選手が会見で「ミスにもかかわらず、支援してくれたチームメイトに感謝した」とした上で「監督やチームが寄せた信頼に応える」ことを約束したと伝えた。
川島選手はセネガル戦でシュートをパンチングしたが相手のマネ選手の足に当たり、先制ゴールを許した。きっちり両手で押さえれば失点は防げたはずとの批判が集まった。コロンビアとの初戦でも、ゴール前のフリーキックで日本の壁の下を通されたゴロのボールをかき出せないミスがあった。ネット上には「下手くそ」と交代論が盛り上がり、国際サッカー連盟(FIFA)の公式サイトも「コメディー・オブ・エラーズ(間違いの喜劇)」と酷評していた。 (共同通信=太田清)