愛称は「かたりな」 平戸・春日集落案内所 語り通じた交流を

 平戸市は27日、世界文化遺産への登録が見込まれる「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産、「平戸の聖地と集落」に含まれる春日集落の案内所について、募集していた愛称を「かたりな」に決定したと発表した。7月中にも入り口に愛称の看板を設置する予定。
 同案内所は、観光客に地域の歴史や魅力を伝える施設として、市が空き家を活用して整備。資料や写真の展示のほか、常駐している地元住民が集落の解説などをしている。
 市は「情報発信拠点として誰もが親しみを持てる愛称」を5月からの1カ月半募集した。全国から407点の応募があり、審査委員会で選考。川崎市の大学生、松野真奈さんの作品に決めた。
 松野さんが名付けた「かたりな」は「語りを通じた交流」という施設のコンセプトに合致。加えて「かたりな」という方言が「活動に加わる」という意味もあることから交流拠点にふさわしい愛称として採用された。

愛称が「かたりな」に決まった春日集落の案内所

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