液状化再発防止 南区の実証実験「有効」 熊本市が中間報告

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液状化の再発を防ぐ実証実験の中間報告が示された市液状化対策技術検討委員会の会合=熊本市中央区

 熊本市は27日、熊本地震によって宅地が液状化した被害の再発を防ぐ実証実験について「有効性が認められる」とする中間報告を示した。専門家らでつくる市液状化対策技術検討委員会の会合で報告した。

 4月から、南区の近見1丁目ふれあい公園で続けているのは「地下水位低下工法」の実験。地下水位が高いほど液状化が起きやすくなるため、鋼矢板を打ち込んで囲った実験用地の地下水をポンプでくみ出している。

 市によると、今月4日まで続けた実験の結果、実験前に地表から1・5メートル下まであった地下水位は想定通り3メートル下まで低下。最大23ミリだった地盤沈下の深さや模擬家屋の傾きも想定の範囲内だったとして「この工法が活用できる可能性は高い」と委員に説明した。

 市は予定通り8月まで実験を継続。今後は大雨が地下水位に与える影響などを調べる。9月にも最終報告をまとめ、同工法の採否を決定する。

 液状化の被害に遭ったのは実験用地一帯の857戸。同工法を採用した場合、工事費は市が負担するものの維持管理費については決まっていない。住民には公費負担を求める声があり、市震災宅地対策課は「8月にも市の考え方を示したい」としている。(猿渡将樹)

(2018年6月28日付 熊本日日新聞朝刊掲載)

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