県漁連、役員改選見送り 荒尾・玉名の候補選出で紛糾

議長選出を巡って総会の議事が止まり、出席した組合長らと解決策を話し合う上田浩次・県漁連会長(右)=27日、熊本市

 熊本県漁業協同組合連合会は27日の通常総会で、任期満了に伴う役員改選を見送った。荒尾・玉名地区の6漁協でつくる第一部会の理事候補選びが紛糾し、役員推薦会議でも理事候補が決まらなかったためだ。その結果、会長や副会長も決められない異例の事態となっている。

 県漁連の役員改選は通常、地域別の6部会が各1~2人選出した候補の中から、役員推薦会議で理事候補8人を決め、総会で選ばれた理事から会長などを決める。

 関係者によると、第一部会は5月26日、推薦会議に上げる理事候補2人を選ぶ選挙を実施。県漁連会長を務める上田浩次・熊本北部漁協組合長、滑石漁協の橋本孝組合長、荒尾漁協の矢野浩治組合長の3人が立候補した。

 第一部会を構成する6漁協の代表による投票は1漁協2票ずつ。3人の候補から2人を選ぶ際、上田氏を推す2漁協が2票とも同氏の名前を記入した結果、3候補が「4票」で並んだ。

 この結果に対し、第一部会は、上田氏の得票は「2票」と判断。4票を獲得した橋本、矢野両氏を理事候補として推薦したが、上田氏はこれを不服として、県漁連と役員推薦委員に第一部会の投票無効を文書で伝えていた。

 今月5日に開かれた役員推薦会議では、別の部会から「このまま推薦を進めるべきではない」との意見が出され、最終的に理事候補推薦は見送られた。

 第一部会の部会長を務める橋本氏は「選挙では、票に同一名を記入しないことを事前に何度も確認した。早急に推薦会議を開いてほしい」。一方の上田氏は「投票前に1票制や同一名記入を認めるよう訴えた。あとは推薦会議の判断に委ねる」と話した。

 役員推薦会議は県漁連会長に招集権がある。上田氏は「早期に招集したい」とするが、日程は決まっていない。(植山茂)

(2018年6月28日付 熊本日日新聞朝刊掲載)

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