ロイヤルズが難敵・ヘイダーを攻略して逆転勝利

【ロイヤルズ5-4ブリュワーズ】@ミラー・パーク

奪三振率17.70、防御率1点台と驚異的なパフォーマンスを続けるジョシュ・ヘイダー(ブリュワーズ)を攻略し、ロイヤルズが逆転勝利を収めた。ロイヤルズは1点ビハインドの7回表にマイク・ムスターカスの15号ソロで同点とし、さらに無死満塁のチャンス。ここでブリュワーズは先発のブレント・スーターからジェレミー・ジェフレスにスイッチし、ジェフレスはアルシデス・エスコバーを投手ゴロに打ち取った。ブリュワーズは一死満塁のピンチを脱すべく、ヘイダーを投入したが、ロイヤルズはアダルベルト・モンデシーの2点タイムリーで勝ち越しに成功すると、ルーカス・デューダの犠牲フライとウィット・メリーフィールドのタイムリーでさらに2点を追加。一挙5得点のビッグイニングを作り、一気に試合をひっくり返した。

ロイヤルズのネッド・ヨスト監督が「セーフだと思ったんだけどね」と振り返ったのは、勝利が決まった試合終了の場面だ。ロイヤルズは4点リードの9回裏に登板した3番手のティム・ヒルが一死も取れずにブラッド・ミラーに6号3ランを浴びて1点差とされ、たまらず先日クローザーに指名されたばかりにウィリー・ペラルタを投入。ペラルタは一死後にエリック・クラッツにヒットを浴び、続くライアン・ブラウンを三塁ゴロに打ち取ったが、5-4-3とボールが渡り、一塁はセーフと判定された。しかし、ビデオ判定の結果、判定が覆り、ブラウンの併殺打で試合終了。ヨストは「残念ながらティミー(=ヒルの愛称)は1つもアウトを取れなかった。ミラーにホームランを打たれ、私はウィリーを投入せざるを得なかった」と乱調のヒルに苦言を呈しつつも、1点差で逃げ切ったことに安堵の表情を浮かべていた。

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