ついに本日23:00、日本代表が決勝トーナメント進出をかけたポーランドとのグループステージ第3節を戦うことになる。
大会直前の監督交代で不安視されたものの、短い準備期間の中でうまく対応し、1勝1分けという結果を導いてきた。
しかし、このポーランド戦で敗れてしまえば、グループステージで大会を去る可能性もまだ残っている。
「詰めの一手」として勝利で終えたいこの試合、これらの選手にはヒーローになってほしいところだ。
川島永嗣
ゴールキーパーの評価が低いのに、予想を覆す好結果を残しているチームとは。よく考えれば非常に珍しい出来事だ。
今季のフランスリーグでは非常に安定したプレーを見せ、高い評価を受けた川島であるが、代表に合流してからはミスが続く。
西野体制でのトレーニング環境が影響しているのか、それともメンタルの問題なのか。それはわからないが、日本代表の中で最も苦しんでいる選手の一人であることは間違いない。
しかし、ベスト16に進出した後のことを考えても、良いサプライズを起こすためにはゴールキーパーの充実は欠かせない要素である。
レヴァンドフスキと対戦することになるこのポーランド戦。川島が引き続き起用される見込みだと言われており、これをターニングポイントとしてほしい。
吉田麻也
セネガル戦ではパートナーとなっている昌子源の「やられても、次はやられない」適応力が目立ったが、もちろん吉田麻也も奮闘を見せていた。
もちろん今回もレヴァンドフスキ、あるいはアレク・ミリクを相手にすることになるわけで、最終ラインの安定は欠かせない要素だ。
これまでの2試合でわかるとおり、ポーランドがトップにボールを入れる形はそれほどバリエーション豊かではない。
長谷部がおそらくベンチスタートになることを考えれば、誰が守備の舵取りをしなければならないか。当然それは吉田になるはずだ。
山口蛍
今回のポーランドの弱点は、吉田の項でも書いたとおりレヴァンドフスキに至るまでのルートが切られやすいということ。そこが遮断されれば、彼らの攻撃力は半減どころの話ではない。
長谷部がベンチスタートになる可能性が高いと予想されていることから、ボランチで「遮断」する役割を担うのは山口蛍になる。
しっかり彼が守備のタスクをこなすことができれば、おそらくコンビを組むであろう柴崎のプレーメイクも生きてくる。
気温がかなり高くなると予想されることから、逆に休養十分な山口蛍の運動量には期待したいところだ。ジエリニスキを前線から追い出せば、勝機は見えてくる。池田愛恵里さんの期待に応えてくれ蛍!
武藤嘉紀
先発の可能性もあると言われている武藤嘉紀。現在の日本代表メンバーにおいて、今季最も欧州で得点を決めたのは彼だ。
起用されるとすればトップかサイド。どちらにしても彼の勢いとスピードはポーランドのディフェンスにとって嫌なものになるはずだ。
カミル・グリクは全くコンディションが戻っていないし、最終ライン全体がやや緩慢だ。ポーランドが3バックを使用するならば、さらにサイドの奥にスペースが空いてくる。
武藤なら空中戦も十分競り合うことができるし、長いボールも生きてくる。原口とは違った右サイドの役割もこなせるだろう。