エンゼルス・大谷 指名打者として戦列復帰の可能性

右肘の故障により日本時間6月9日に故障者リスト入りした大谷翔平(エンゼルス)が、まずは指名打者として戦列復帰を果たす可能性が浮上している。大谷は日本時間6月29日に右肘の再検査を受ける予定となっており、エンゼルスはその検査の結果を見て、大谷の戦列復帰時期について最終的な判断を下す方針だ。

日本時間6月28日、エンゼルスのマイク・ソーシア監督は「大谷は明日、検査を受ける予定だ。良いニュースが聞けることを願っているよ」と語り、大谷の検査結果を待っていることを明らかにした。「個人的な考えでは、投手として復帰する準備が整う前にバットを振る(=指名打者として復帰する)ことになると思う。メディカルスタッフから報告を受け、次のステップが何かを決定するのを待っている状況だよ」とソーシア。指揮官の言葉を聞く限りでは、検査の結果、トミー・ジョン手術を回避できるようであれば、指名打者として戦列復帰を果たすことが濃厚だ。

また、ビリー・エプラーGMは今季再び投手としてマウンドに立つことを望まないのであれば、すぐにでも指名打者として戦列復帰が可能な状況であることを示唆している。「単に指名打者としてプレイするのであれば、今すぐにでも戦列復帰が可能だと医者に言われている」とエプラー。アスレチックスに抜かれ、ア・リーグ西部地区4位に転落したエンゼルスは打者・大谷と投手・大谷の両方の力を必要としている。今季中に投手として復帰する可能性を残すために、PRP注射を受けたあと、3週間の療養期間が必要だったというわけだ。

仮にトミー・ジョン手術を回避することができたとしても、再びメジャーのマウンドに立つ準備が整うまでにはそれなりの時間を要するに違いない。まずはOPS.907をマークしている打撃力を武器に、指名打者としてチームに貢献することになりそうだ。

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