幼稚園のウサギ窃盗容疑、少女逮捕 近隣には小動物死骸も 

 幼稚園で飼っていたウサギを盗んだとして、神奈川県警港北署は28日、窃盗の疑いで、住所、職業とも不詳の少女(19)を逮捕した。

 逮捕容疑は1月25日未明、横浜市港北区日吉3丁目の幼稚園に侵入し、ウサギ2匹を盗んだ、としている。署によると、少女は「幼稚園からウサギ2匹を盗んだことは間違いない」と容疑を認めている。

 同区では別の幼稚園でも同17日に、飼っていたウサギ1匹がいなくなっており、署が関連を調べている。また、同30日にはそれぞれの幼稚園から数キロ離れた同区内の公園2カ所で、焼け焦げたり、刃物のようなもので切られたりした痕のある小動物の死骸が1匹ずつ見つかった。署は虐待された小動物が、盗まれたウサギの可能性もあるとみて、動物愛護法違反の疑いも視野に調べを進める。

 署によると、幼稚園の防犯カメラに、門を乗り越えて、無施錠の飼育小屋から2匹のウサギを抱えて持ち去る不審な人物が写っていた。映像の解析などから少女が浮上した。

 捜査関係者によると、少女は事件後、海外に渡航していたが、26日に帰国した。

© 株式会社神奈川新聞社