壱岐に古民家ゲストハウス 中尾さん自ら改築、1日オープン 離島新法の事業に採択

 国境離島新法の雇用機会拡充事業に採択された壱岐市芦辺町の中尾拓也さん(32)は、空き家だった古民家を改築したゲストハウス「島宿和茶美(わさび)」を7月1日にオープンする。いろりに五右衛門風呂、ツリーハウスを備え、宿泊客を講師にした住民との交流プランなどを思い描いている。
 壱岐市では同事業に24件が採択された中、唯一個人として採択された。中尾さんは福岡の大学を卒業後、ワーキングホリデーとしてオーストラリアに2年間滞在。その後、地元壱岐の農協に勤めた。以前から抱いていた「島にいながら世界にふれる環境をつくりたい」と2年前に退職。実家敷地内にある築約50年の古民家を改築して、外国人をメインにしたゲストハウスを始めようと考えた。
 改築はほとんど中尾さん自身が手掛けた。「泥壁のしっくいの塗り方や水まわりの配管方法など分からないことだらけ。動画で調べて何とか完成した。大変だったけど、やりきった充実感でいっぱい」と顔をほころばせる。
 当初は個人の資金だけで改修していたため予算はぎりぎり。そんな時、国境離島新法の話を聞いて応募した。交付金はほぼ水洗トイレやIHキッチン、エアコンなど設備投資に充てた。「設備は当初の予定よりかなりグレードアップした。衛生面は私もお客さんも気になる部分。交付金のおかげで助かった」と明かす。
 島と宿の魅力について「田舎の昭和的な落ち着く空間。外国の方はもちろん、日本の方にも味わってもらいたい」と話す。ゲストハウスの玄関には、世界193カ国の国旗の上に折り鶴4632羽を貼り付けた手製の「国旗折り鶴」を飾り付けた。
 オープンを前に中尾さんは「国境離島新法のおかげで理想の宿に大きく近づいた。やりたいと思ったことはどんどんやりたい」と抱負を語る。

築約50年の民家を改修し、玄関の看板も手作りした
中尾さんが5年前に作ったツリーハウス。お客さんが登れるように改修する
国旗折り鶴を飾り付けた玄関に立つ中尾さん=壱岐市芦辺町、島宿和茶美

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