W杯で「衝撃の1次リーグ敗退」を喫した5つの王者たち

『Sportskeeda』は14日、「ワールドカップの1次リーグで衝撃の敗退を喫したチーム」という記事を掲載した。

大きなトーナメントでは必ずといっていいほど何らかのサプライズが起こるもの。

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4年の間があるワールドカップでは特に、前回圧倒的な力を見せたチームであっても、立場が逆転する可能性もある。

グループステージの段階で驚きの敗退を喫した5つのケースとは?

2010年:フランス代表

あのアンリのハンド事件によってプレーオフを勝ち上がり、論争の中でワールドカップにたどり着いたフランス。

ウルグアイとのスコアレスドローで大会をスタートさせたが、ドメネク監督と選手たちの溝は深まるばかり。

メキシコ相手に0-2と敗れ、アネルカはチームから追放され、エヴラ主将ら選手は練習をボイコット。開催国南アフリカにも敗れ、グループ最下位となった。

選手たちの自我をコントロールできなかったドメネク監督はついに退任することになった。

1966年:ブラジル代表

2回のワールドカップ優勝を果たしていたブラジル。前回大会の王者として予選を免除されたが、それが準備の邪魔をしたのかもしれない。

大会のスタートはブルガリアに2-0と勝利。しかしペレが負傷し、ハンガリー戦で出場できず、1-3で敗れた。

そして迎えたポルトガルとの1次リーグ最終節でも同じ1-3で敗北。エウゼビオに2得点を許し、グループ3位に沈んだ。

怪我を抱えながら出場したペレは再び試合中に負傷。この時期はまだ交代が認められておらず、ブラジルは10人での戦いを余儀なくされた。

2010年:イタリア代表

ドイツ大会で優勝を果たしたアッズーリは、ディフェンディングチャンピオンとして南アフリカへと乗り込んだ。

初戦はパラグアイと1-1のドロー。そして勝利が求められたグループ第2節はニュージーランドとの試合だった。

ところがシェイン・スメルツに先制ゴールを許し、再び引き分けに終わる。

ノックアウトステージ進出の希望がかかったスロバキア戦も、最終的に3失点を許して2-3と敗北。「カテナチオ」の面影は何もなかった。

この結果、2006年大会の王者イタリア、準優勝のフランスが両方共グループステージで去るという波乱の大会になった。

2002年:フランス代表

アジアで初めて行われた歴史的なワールドカップは、フランス代表にとっても忘れられない大会になった。

4年前の王者であったフランスには大きな期待がかかっていたが、ジネディーヌ・ジダンは韓国との親善試合で負傷していた。

開幕戦に臨んだフランスは、伏兵セネガルを相手に0-1と敗北。ウルグアイとの第2節もドローとなり、敗退の危機に瀕した。

ジダンは太ももをテーピングで固めて強行出場を決断するも、本調子には程遠く…。デンマークとの最終節でも0-2で敗れ、1次リーグで大会を去った。

2014年:スペイン代表

バルセロナが世界のサッカーを席巻し、その恩恵を受けたスペイン代表はまさに「無敵艦隊」だった。

2014年大会も伝統的なパスゲームでオランダ相手に先制するスタートで、全てが計画通りに思えた。

ところがその後、ファン・ペルシーのヘディングから流れが変わる。最終的なスコアは1-5。衝撃的な結果になった。

そのダメージが残ったスペインは第2節でもチリに0-2で敗れてしまい、最終節のオーストラリア相手の勝利も慰めにはならなかった。

EURO2008から始まったスペイン代表の黄金期は終わりを告げ、EURO2016でもベスト16止まりだった。

しかし多くの才能ある選手を備えているスペインにとって、栄光の道への復帰は決して困難なものではないだろう。

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