29日(金)は北日本や西日本の日本海側で局地的に激しい雨の降る恐れがある。また、全国的に大気の状態が不安定となるため、天気の急変に注意が必要だ。関東では晴れて暑さが続き、内陸は猛暑日となる見込み。
北・西日本は激しい雨に警戒を
29日(金)は梅雨前線が北日本から対馬海峡を通って、中国大陸に達している。
前線に近い北日本や西日本の日本海側を中心に湿った空気が流れ込み、非常に激しい雨の降る所がある見込みで、九州北部ではきょう昼過ぎにかけて、雷を伴って1時間に60ミリの非常に激しい雨が降り、大雨となるおそれがある。土砂災害に厳重に警戒し、低地の浸水、河川の増水に警戒・注意が必要となる。また、東日本の山沿いは湿った空気が流れ込みやすく大雨に警戒が必要だ。
30日朝までの24時間に予想される雨量(多い所)
四国 180ミリ
九州北部 150ミリ
東海 120ミリ
沖縄の南に台風の卵
フィリピンの東には熱帯低気圧があり、今後発達し台風になる見込みで、30日(土)は沖縄の南海上に北上する可能性がある。そのため、南西諸島では、30日(土)から強風や高波に注意が必要となる。
猛暑と雷雨に注意 東京は33℃で今年一番の暑さ
東・西日本は南風と強い日差しの影響で気温が上がりやすくなる。埼玉県・熊谷市では今年3回目の猛暑日に、東京は今年一番の暑さとなりそうだ。東京はきょうで5日連続の真夏日となる見込みで、6月に5日連続となるのは13年ぶり。熱中症に一層の注意が必要となる。
関東は梅雨明けしたかのような青空が広がりそうだ。(関東甲信の梅雨明けの平年は7月21日頃、最も早い梅雨明けは2001年7月1日頃)気温の上がる午後は大気の状態が不安定になるため、雷雨や突風などに注意が必要となる。
29日の予想最高気温(前日差)
札幌 24℃(+1℃)平年並み
仙台 31℃(+3℃)真夏並み
新潟 31℃(+5℃)真夏並み
金沢 33℃(±0℃)真夏並み
東京 33℃(+1℃)真夏並み
名古屋 29℃(-3℃)平年並み
大阪 31℃(-2℃)7月中旬並み
福岡 28℃(-3℃)平年並み
那覇 33℃(±0℃)真夏並み
(気象予報士・崎濱綾子)