滋賀県の「蒲生ゴルフ倶楽部」運営会社が民事再生法適用を申請

 エヌデイーシー(株)(TSR企業コード:570447437、法人番号:4160001011662、蒲生郡日野町中山724-1、設立昭和47年11月、資本金1億円、小路誠社長)は6月27日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し同日、保全・監督命令を受けた。申請代理人は野中信敬弁護士(大島総合法律事務所、東京都千代田区紀尾井町3-20、電話03-3288-5228)ほか2名。監督委員には佐長功弁護士(阿部・井窪・片山法律事務所、東京都中央区八重洲2-8-7、電話03-3273-2600)が選任された。
 負債総額は約67億円。

 複数の大手スーパーの共同事業として設立し、昭和52年10月に「蒲生ゴルフ倶楽部」をオープンした。「比良」「伊吹」「鈴鹿」の3コース、27ホール、パー108、10431ヤードを誇るほか、敷地内では「ホテル蒲生の郷」も併営。バブル期にはゴルフ会員権が高騰するなど、地元では有数のゴルフ場として知られていた。
 平成7年2月期には約12億7900万円の売上高を計上したが、バブル崩壊以降、ゴルフ利用者の減少が加速。競争激化によるプレーフィーの減少も重なり、30年2月期の売上高は5億3620万円まで落ち込んだ。また、当社株主も数次の交代が発生するなど、厳しい運営を余儀なくされ、預託金の返還請求の対応も困難となり、今回の措置となった。

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