佐世保の女性 マダニ感染症 市内では今年初発生

 佐世保市保健所は28日、マダニが媒介する「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」に、市内の70代女性が感染したと発表した。佐世保市内での発生は今年初めて。
 女性は27日、発熱や倦怠(けんたい)感などの症状で市内の医療機関に緊急搬送。県環境保健研究センター(大村市)で血液を検査した結果、SFTS陽性と判明した。女性の体にダニにかまれた痕はなく、直近で農作業や山の中での作業をしたこともなかったという。現在は入院して治療を受けている。
 市保健所は「マダニにかまれないことが重要。肌の露出を少なくしたり、マダニに効果がある虫よけを利用したりしてほしい」と呼び掛けている。

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