化血研、出荷体制3年ぶり正常化 ワクチン4製品の自粛要請解除

 血液製剤の不正製造問題を受け、出荷自粛が続いていた化学及血清療法研究所(化血研、熊本市)のワクチン4製品について、厚生労働省が製造方法や品質管理面の適正さを確認し、化血研に「出荷可能」と通知していたことが29日、同省への取材で分かった。

 これで化血研に対する出荷自粛要請は全て解除されたことになり、2015年5月の問題発覚以来、約3年ぶりに製薬事業の出荷体制が正常化した。通知は28日付。

 不正製造発覚を受け、厚労省は15年9月、ワクチンの出荷を原則自粛するよう化血研に要請。代替品がない製品のみ、同省が品質確認した上で例外的に出荷を認めてきた。

 同省によると、今回、ワクチンと抗毒素の計18製品で省令に基づく基準を満たしていることを確認した。血液製剤については、5月末時点で全13製品が出荷できるようになっていた。

 一連の問題を受け、化血研は7月2日、明治グループと県内企業、県が共同出資する新会社「KMバイオロジクス」に製薬事業を譲渡する。木下統晴理事長は「3年間大変だったが、従業員が国などの指導に真摯[しんし]に向き合って努力した。事業譲渡に間に合い、ほっとしている」と話した。(内田裕之、川崎浩平)

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