【MLB】グリンキーの二盗に米解説者「素敵」 マルチ安打&打点&得点&7回零封も

ダイヤモンドバックスのザック・グリンキー【写真:Getty Images】

9人連続盗塁阻止の強肩捕手も虚をつかれた鮮やか二盗、MLB公式ツイッターも動画を紹介

 MLBを代表するエースが、走って打って投げての大活躍を見せた。28日(日本時間29日)のダイヤモンドバックス-マーリンズ戦で、ダイヤモンドバックスのザック・グリンキー投手が二盗に成功。盗塁だけでなく、打っても3打数2安打1打点1得点、投手の「1試合中でのマルチヒット、打点、得点、盗塁」という、珍しい記録をマークした。MLB公式ツイッターが動画つきで伝えた。

 グリンキーは2回1死から中前打で出塁。2死後、ゴールドシュミットの打席でまったく無警戒なマーリンズ先発リチャーズの隙をつき、完全にモーションを盗んでスルスルとスタートを切った。相手捕手のホラデ―は、この試合まで9人連続で盗塁を阻止していた強肩だが、完全に虚をつかれて楽々とセーフ。そしてゴールドシュミットの左前適時打で3点目のホームを踏んだ。

 意表を突いたグリンキーの盗塁に、中継していたFOXスポーツフロリダの実況アナウンサー、ポール・セベリーノ氏は「彼は走らないと誰もが思っていたことでしょうが、彼は走りました。グリンキーは間違いなく誇りに思っていることでしょう」。ダイヤモンドバックス側から実況していたFOXスポーツアリゾナの解説者、ボブ・ブレンリー氏は「おお! 素敵ですね」と感嘆した。

ファン歓喜「彼はビーストだ」「素晴らしすぎる」

 そして6回には、2死二塁から右前打で走者を還し、ダメ押しの4点目。“本職”の投手でも、7回を投げ7安打無失点と要所を締めた。

 MLB公式サイトによると、「1試合の中で投手がマルチヒット、打点、得点、盗塁」を記録するのは1995年のケビン・フォスター(当時カブス)以来。それに「零封」が加わると、87年のリック・サトクリフ以来。球団公式ツイッターによると、グリンキーは今季2試合目の「安打、打点、盗塁」となり、これは1969年のボブ・ギブソン以来だという。「今日はよかった。すべての球が有効だった」とクールに語るグリンキーに、ファンからは球団ツイッターに「素晴らしすぎる」「彼はビースト(獣)だ!」と賛辞が次々と投稿されていた。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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