ロアッソ DF片山奨典 最古参、出場機会勝ち取る

34歳のベテランながら豊富な運動量を誇るDF片山奨典=県民総合運動公園

 熊本で9シーズン目の最古参が、第18節の福岡戦から3試合連続で先発し、ベテランの意地を見せている。34歳のDF片山奨典は左ウイングバックに入り豊富な運動量を武器に攻守で存在感を放ち、11試合ぶりの無失点にも貢献。それでも「もっとやれる。次は得点につながる仕事をしたい」と向上心は衰えない。

 昨季はリーグ戦42試合中34試合に出場。今季は体調が万全にもかかわらず、第17節を終えてピッチに立ったのは2試合と出番に恵まれなかった。「年齢も年齢だし、試合に出られないと『引退』の2文字が頭にちらついた」と苦境に立たされた。それでも辛抱強くアピールを続け、出場機会を獲得していった。

 何よりの支えになったのは家族だった。週末の遠征に帯同できず、自宅で過ごす時間が増えた中、妻と2人の娘は普段通りに接してくれた。「心苦しかった。元気な姿を早く見せたいと強く思った」と心が奮い立った。

 現在開催中のワールドカップ(W杯)ロシア大会では、J1名古屋時代のチームメートの川島永嗣や本田圭佑らが活躍。W杯前にサポーターやメディアから批判を受けても結果を残し続ける彼らの姿は「苦しい状況でも動じない精神力の強さはさすが。ステージは違うが、自分もどんな窮地でもやれるって思える」。J2の22チーム中18位に低迷する熊本を、得意の左足で勢いづけたいと気持ちを高める。(樋口琢郎)

(2018年6月30日付 熊本日日新聞朝刊掲載)

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